仕事 ページ14
絡繰SIDE
今回は小学校、伊地知に帳を下ろしてもらって俺は中に入った。色々呪霊がいるな〜、夜蛾学長の呪骸連れてきたらよかった。あの子ら結構役に立つから。
「“……”………。……?」
俺は一番呪力の気配が濃い場所に行き、先に親玉みたいな呪霊を祓った。その後は普通に襲い掛かってくる呪霊を次々に祓っていき、二級程度の呪霊でフィニーッシュ。
「“……”……、……。“……”」
何を言っているのか?…内緒、まだ教えないよ。
「帰りますか」
帳から出ようとしたその時…、
「…夏油?」
一瞬夏油の気配がした。でも…夏油じゃないなぁ、なーんか違う。呪力の問題か、それとも夏油に似た術師、または呪詛師か。
「…気にしないでいいかぁ」
さっさと伊地知の所に戻ろう。余計なことは考えるだけ疲れるし、めんどい。無駄に体力も呪力も今使う必要はなーい。
「ってなわけで、戻りましょう」
伊地知は小学校から少し離れた場所で待機していた、多分俺が祓っている間に何件か仕事終わらせたんだろうけど。
「お疲れ様です」
「うん。じゃ〜、高専までよろしく」
「はい、疲れていたら眠っても構いませんよ」
「んにゃ、寝ない。眠くないし、まず疲れてない」
「そうですか」
ほぼ俺は動いてないし、一日の平均睡眠は約3〜4時間程度から昼寝をしなくても倒れたりはしない。たまに仕事が長引いて夜眠る時間がない時もあるけど、その時は30分程度仮眠をとることにしている。
俺は体を休ませる必要がないから頭さえ寝かせられたらそれだけで十分。
「着きました」
「サンキュ」
ただいま時刻は夜の11時、職員室には誰もいない。まず教師が少ないから一人でも仕事に出ていれば誰もいないことが多いけど。五条は大体出張だし、日下部先生はほぼ退勤時間と同時に帰る。七海もそんな感じかな〜。だから学校に残っているのは家入、後は保護監督も何人かぐらい。
「家入〜、これ差し入れ〜」
「絡繰…、ありがと」
「まだ働いてんの〜?そろそろ帰って寝たら?反転術式なら俺も使えるしー」
「いや大丈夫だ。お前はあのクズたちとは違ってまだ優しいよな」
クズ…たち。…夏油のことも入れてんのか。
「そーか?」
「そのキモイ笑顔だけなければモテるだろ」
「俺の笑顔キモい?初めて言われたんだけど」
「ずっと笑ってたら表情筋が筋肉痛になりそうだ」
「ふははっ、俺はこれが慣れてる」
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suffron*(プロフ) - 紫さん» わぁ〜!ありがとうございます! (2022年4月30日 0時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 好きです!更新頑張ってください (2022年4月29日 23時) (レス) @page4 id: 45b1199f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年4月29日 15時