先生 ページ2
絡繰SIDE
暇だ…、とてつもなく暇だ。…どうして俺って周りの人間に恵まれないんだろうなぁ。夏油は呪詛師になって五条に処されるし、俺の生徒たちは停学になるし…、折角いい子に巡り合えたと思った乙骨君は外国に行くし…。
…なんて、心の中で呟いていたら、
「両面宿儺の指？」
あ、駄目だ駄目だ。笑顔でいなければ…。
「そうそ〜、恵と一緒に行ってほしいんだよね〜」
「へぇ〜、わかった。いいよ、ちょうど暇だったし。俺さ、今秤たちいないから一年たちの面倒見たいんだよね。夜蛾先生に言ったら了承貰えるかな」
「大丈夫じゃない？」
「ま、それは後ででいいや。まず、恵と一緒に宮城行ってくるよ〜」
「いってら〜」
五条とは同期、家入ともね。勿論夏油もだけど、もういない。五条は今新一年たちの担任をしている、家入は校医。そして俺は三年担任、でもあのバカたちが上層部ともめて殴っちゃったから停学〜。俺は今超絶暇なんですねー。
だから毎日任務を入れられても俺にとっては嬉しい！で終わる。特級でも何でも大丈夫だし、上層部たちもそれをいいように利用してくれるから助かる。飄々としている俺が上層部は気に入らないみたいだけど、それで任務の数を増やしてくれんならウィンウィンだよね〜って感じ。
「待った？」
「いいえ、大丈夫ですよ」
いつも通りの無表情、何を考えているのかはすぐにわかるけど。
「それじゃあ、宮城に行きましょうか」
「そうだねー」
新幹線に乗って宮城まで直行で向かった。どうやら宿儺の指は高校の百葉箱の中にあるらしいね、何でそんなところに保管しておくのか全然理解できないんだけど。
思いっきり見つかるじゃんね？
「百葉箱どこ〜」
「呼んでも出てきませんよ…」
「あ、あった」
…あれ？なんか…不思議な呪力の気配が。
「「……」」
「「ない…」」
だーからこんなところに保管しない方が良いって言ったじゃーん。いや言ってないや…心の中で思っただけ。…にしても、特級呪霊が消えたってヤバくない？普通に考えて。このままじゃこの学校滅ぼされちゃうんじゃ…。
でも、あれって紙に巻かれたままだったよね、確か。ならまだ大丈夫…じゃないんだよなぁ。あんな紙切れもう何の力も残ってないし、非術師でも楽に剝がせる。
ほんっと…誰だよ、百葉箱に保管しておこうって言った馬鹿は！どう責任取ってくれんだ…。
「…まずは五条に連絡だね〜」
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suffron*(プロフ) - 紫さん» わぁ〜！ありがとうございます！ (2022年4月30日 0時) (
レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 好きです！更新頑張ってください (2022年4月29日 23時) (レス) @page4 id: 45b1199f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：suffron* | 作成日時：2022年4月29日 15時
