ニコニコ先生が怒ったら最恐です（仮）【呪術廻戦】

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絡繰SIDE

　後ろに恵が立っていた、頭には包帯を巻いている。昨日の傷だ。

　「伏黒！！元気そうじゃん！」

　「包帯(コレ)見てそう思うか？」

　確かに、でも元気そうではある。生意気な口を聞けるぐらいにはね。いつもの不愛想な顔も変わらずだし特に脳にも異常がなさそうだから安心安心。

　「オマエはこれから俺と同じ。呪術師の学校に転入するんだ」

　「ちなみに一年生は君で３人目」

　あれ？後一人は？…また、俺何も聞いてない感じー？全く、俺がいくら三年担任だからって新一年生のことぐらい教えてよ〜。

　「少なっ！！」

　同感。でも、呪術師なんて人口の一割未満ぐらいの数だし呪霊見えている人は本当に珍しい。こうやって呪術師同士で集まっていると他の人間たちも見えているように感じるけど全然見えていないから。そーゆーとこ、わかんなくなってくるよね。呪術師長年やってると。

　「じゃ、準備したら早速高専向かうよー！」

　相変わらず五条はテンションが高い、昔はこんな性格じゃなかったのにな〜。唯一変わってないのが多分俺だけじゃないか？家入もすごい大人しくなったし…。

　「スゲー山ん中だな。ここ本当に東京？」

　「東京も郊外はこんなもんよ？」

　「伏黒は？」

　「術師の治療を受けて今はグッスリさ」

　家入の治療受けたのか、家入の反転術式は他の奴よりも完成度が高くて治りが早い。五条も憂太も使えるけど五条はあくまで自分にかけるだけだし、憂太のはコピーに近い。だから、本当に相手に綺麗な術式を施せるのは家入だけってこと。俺も何となくしか使えないからなぁ…。

　「とりあえず悠仁はこれから学長と面談ね」

　夜蛾学長か…、大丈夫かなぁ。あの人頑固だし…。

　「下手打つと入学拒否られるから気張ってね」

　「ははっ！気張っても何も変わらんでしょ〜」

　「なんだ、貴様らどっちかが頭ではないのか。力以外の序列はつまらんな」

　「俺も五条も頭って感じじゃないでしょ、どう考えても。って言うかキモイなー、それ。手から目も口も生えてくんだろ〜？」

　別に夜蛾学長が本当の頭ってわけでもないけど、東京の高専の中では学長が頭ってことにはなってる。あんな頭ガッチガチの筋肉バカが学長ってウケるよなぁ。

　「貴様らには借りがあるからな。小僧の体モノにしたら真っ先に殺してやる」

　「宿儺に狙われるなんて光栄だね」

　「えぇ〜？俺、真っ先に殺されたくないんだけど。やり合うのめっちゃ面倒」

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