87. ___ ページ41
*
『さァ、スリラーバークの全ての影たちよ......！！
この俺の力となれ！！！』
“影の集合地”
『キシシシ！！！』
＿＿＿
「......なっ！？」
「......え？」
フラフラしながらもなんとか立ち上がり続け、夜明けまでもう少しという頃。
鬼の足元に黒い何かが引っ付いた。
これは、“影”か？
“影”は鬼から“何か”を引っ張って戻っていってしまった。
その瞬間、ガクッと膝から崩れ落ちる鬼。
「......っ！」
「くそ......モリアめ......話が違うぞ......！！」
何が、よくわからないけど。けど、確かなことは私達の勝率が少しでも上がったということ。
きっとさっきの影に鬼に入れられていた“影”を取られてしまったのだろう。
気配が、おぞましい感覚が少し和らいだから。
これは、チャンスだ＿＿＿
“影”が入れられていない鬼は、ただの鬼。
さっきまでのパワー、スピードはない。
「セト！！行ける！？」
「っ大丈夫！今度こそ！！」
刀を握り直し、私達は走る。
互いに連携を取りながら刃を振るう。
「血鬼術 空間操作」
だが鬼の血鬼術によって、私達は鬼から離れた場所に移動させられる。
「パワーがなくてもやっぱりこの血鬼術は厄介......」
「......アイツが血鬼術使う前に刃をぶっ刺してやる」
「ふふっ、そうね。スピードなら負けてない」
「雲の呼吸 壱ノ型 嵐竜の巣」
「風の呼吸 壱ノ型 塵旋風・削ぎ」
これが、最後の攻撃。全体力。
視界に映る空が明るくなってるのに気がつく。
夜明けがもうすぐなんだ。
タイムリミットが迫ってる。
私にはまだ“自分の影”が戻ってきてない。朝日が昇れば消滅してしまう。
自分の限界を出し切れ！
きっとまだ、ルフィたちも戦ってる。
彼らも“影”が戻ってないんだ！
あきらめて、たまるか。
「うおおぁああ！！！」
「いけぇえええ！！！」
「ぐぁああああ！！！」
最後の一撃。
私たち2人の刃は、鬼の頸を斬った。
「頼む......もう終わってくれ」
セトの祈る声が聞こえる。
それが通じたのか、鬼はゆっくりと崩れて消えていった。
「終わった......」
「そうね......」
2人して地面に倒れ込む。
これ、骨何本折れてるんだろう。
はやくルフィたちのもとへ行かないと。
はやく、はやく......
そんな思いで私達は立ち上がる。
幸運にも場所はそんなに離れてなかったためすぐに着くことができた。
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てんり(プロフ) - ルナ ルナさん» わー！！ありがとうございます！！！！！めっちゃ嬉しいです！！頑張ります！！ (2020年4月28日 18時) (
レス) id: 41b9255c4e (このIDを非表示/違反報告)
ルナ ルナ(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！！！！！！！この作品ホントに面白いので、これからも頑張ってください！！！ (2020年4月28日 15時) (レス) id: 65c9fb08c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てんり | 作成日時：2020年4月26日 20時
