49. ___ ページ3
*
賑やかな船。樽が開く。その瞬間、何かが飛んで空で赤く光った。
発光弾だ。
「......！？何！？どういうこと！？」
「......ただのイタズラならいいけど......もしかして......この船はこれから誰かに狙われるかもしれない」
「どこにも何も見えないぞ！！？」
ヒュルルル......と風が吹く。
「......何も、見えないけど......」
何かを感じ取った航海士が指示を出す。
「みんな持ち場に！！南南東へ逃げるわよ！！
“大嵐”が来る！！」
「見えねェけど、あいつが言うんだからまた急に来るんだろうな」
「ナミ進路は！！？」
「2時へまっすぐ！！」
ザァアァァァ......
ピシャッ！！！バリバリ！！！
ゴロゴロゴロ......！！！
荒れる天候。船が大きく揺れる。
「駄目だ、完全に向かい風！！」
「オイ！！この船の力はこんなもんか！？」
自信ありげな顔で船大工が言う。
「そっか！みんな帆をたたんで！！『外輪』出すわよ！！」
「おお！！アレか！！」
「うおー！！あれカッコイイから好きだやれー！！」
盛り上がる船内。
「ソルジャードックシステム！！
チャンネル“0”！！」
大きなドックが回転し、中から外輪が出てくる。
「コーラエンジン『外輪船サニー号』！！」
「進めーーっ！！！」
ズババババ と荒れた海を進んでいく。
*
嵐のない海に来れたはいいものの
「はぁ、超えた......」
「超えたはいいが......何だこの海」
辺りは霧に覆われて薄暗かった。
「もしかして......例の海域に踏み込んだってことかしら......まだ心の準備が.......！！」
「お！？もう魚人島に着くのか！？」
「いや、その前のオバケが出る海だ！！」
「そうだ気ィ抜くなよ......まさにこの海域はもう.......あの有名な “魔の三角地帯” 何もかも謎に消える怪奇の海だ......！！」
「え......オバ......オババ......オバ」
ガクガクと震える狙撃手。
「おばけ出るんだこの海」
それとは反対にうひひひと笑う船長。
「ふざけんなー！！！何だ皆知った風だなおれァ聞いてねェぞそんな話〜〜！！！」
「ココロばーさんが教えてくれたんだ。生きたガイコツがいるんだぞ」
「そりゃお前のイメージだろ無駄にビビらせてやるなよ」
皆でわいわいと話をする。
その時、ギコ......ギコ......と近くで音がなった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 235人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てんり(プロフ) - ルナ ルナさん» わー！！ありがとうございます！！！！！めっちゃ嬉しいです！！頑張ります！！ (2020年4月28日 18時) (
レス) id: 41b9255c4e (このIDを非表示/違反報告)
ルナ ルナ(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！！！！！！！この作品ホントに面白いので、これからも頑張ってください！！！ (2020年4月28日 15時) (レス) id: 65c9fb08c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：てんり | 作成日時：2020年4月26日 20時
