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「ねえ、レイ。入学式の間ちょっとボーっとしてたけど大丈夫？医務室行く？」
入学式が終わって宿舎に帰寮すると、同室の橘水名子、通称ミーナが心配気に話し掛けてきた。
ミーナは私が大学で出会った大切な友人。あんまり自分の下の名前が好きじゃ無い私を、��レイ��ってあだ名で呼ぶ彼女とは、親友といっても良いくらいの仲だ。ミーナはミス都立大に選ばれる位の可愛いさで、小柄な為か、女にしては背の高い私を上目遣いに見つめて来る姿は小動物みたいでめちゃくちゃ可憐だ。
・・・野郎ばっかの環境で、悪い虫が付かないか心配。
「そーう？全然普通だよ」
ごめん、嘘です。内心全然普通じゃないです。当初の予定では、流石にドンピシャで同期って事は無いと思ってたから、私に限って公安に入る事は無い(→ブラック企業はもう懲り懲り)だから、他課の先輩か後輩として、それとなく関わってさり気なく救済を終わらせるつもりだったのに、まさかの展開で新入生代表挨拶の後ずっとフリーズしてました。
「本当に大丈夫？ちょっと顔色悪いよ」
「心配してくれてありがとう。でも本当何にも無いよ！それよりお腹空いたからお昼ご飯食べに行こ」
優しいミーナに心配をさせてしまって申し訳ない気持ちだけど、こればかりは正直に話す訳にもいかない。
「行こ行こ！私もお腹ぺこぺこ〜」
「あっ！ちょっと待って。ミーナ、髪はねちゃってるよー」
「えっ、嘘。さっき礼服からジャージに着替えた時かも。レイ直してー」
「りょーかい！」
はねてしまっている髪を梳いて整える。ミーナはふんわりとした猫っ毛だから髪がはねやすいのを気にしてるけど、頑固な真っ直ぐストレートの私としては少し羨ましい。
「よし、直ったし行くか！」
「うん！私、今日はA定食かな〜。今日のA定食はハンバーグだし」
「私はB定食で焼き魚かな。お味噌汁付きだしね」
「レイは本当和食好きだなぁ〜、其れに作るのも上手だし」
「洋食も好きだよー」
他愛も無い話しをしながら食堂に向かう。お昼時だからか、廊下はガヤガヤと騒がしい。体格の良い男が多いから、少し窮屈で歩き難い。
「そう言えば、入学式で新入生代表だったイケメン君の事、めっちゃガン見してなかった？もしかして、レイにも春がーーーーーー」
「来ません。��うっわ！めっちゃ美人��って思っただけだし、そもそもタイプじゃ無い
・・・うわぁっ？！」
「ッ！ーーーーーー悪い、大丈夫か？」
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ひなこ - 39.40話で半生かな覚悟とありますが、生半可な、では無いですか？ (2020年5月8日 9時) (
レス) id: 3ecbb3d6aa (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - めっちゃ面白いです！！！更新待ってます！！ (2020年4月28日 17時) (レス) id: f44faecfaf (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新待ってます頑張ってください！ (2020年4月27日 12時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
天華(プロフ) - 長らく更新停止をしていてすいません。本日更新したので楽しんで頂けると嬉しいです！ (2020年3月22日 18時) (レス) id: fe6169574c (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とっても面白いです！ゆっくりでいいので更新楽しみに待ってます(^-^) (2020年3月21日 4時) (レス) id: 51e87b9769 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天華 | 作成日時：2019年8月19日 22時
