38 ページ38
ーーーーーーー午後5時58分
「やばい！時間ギリだ」
昨日、ミーナのおかげで決心がついた。
私が1番大切で譲れないものなんて、最初から決まっている・・・私の大切な��友人達��を救済する。それだけだ。
だから、意気揚々と30分前に執務室前来ようとしたんだけどーーーーーー緊張し過ぎて、足がすくんだ。
自分でも、「マジかよ、私」と自分に突っ込んでしまった。もう、決心は着いたはずなに。私、そんなに緊張するタイプじゃ無いはずなんだけどなー。
黒田理事長が怖すぎるのがいけない気がする。
そして、、、気付けば２分前になっていた。
猛ダッシュで階段を駆け上がる。ここまで焦るのは前世を含めても人生初だ。
「ぎ、ぎりぎりセーフ」
現在時刻ーーーーー午後5時59分
執務室の前には、降谷とヒロ君が居た。
「ぎりぎりセーフ、じゃねーよ」
「うわっ！！」
降谷が頭を乱暴に撫でてきた。
「ちょっと？！やめて、今グシャグシャになったらヤバいから！」
今から会うのはお偉いさん中のお偉いさんなのだ。だから普段とは違って、髪もきちんと纏めている。
頭の上にある降谷の手を掴む。
「辞めてってば！」
「・・・遅いんだよ、馬鹿」
「ッ！！」
降谷らしく無い、弱々しい呟きだった。
びっくりして、降谷の手を掴んでいた手の力が緩んだ。
降谷の手はするりと抜けて、そのまま乱れた髪を梳く様に直してくれた。
「ごめん。でも、覚悟ついたよ・・・私、公安に入る」
降谷とヒロ君をしっかりと見据えて言う。
「ああ」
「冷泉ちゃんなら来ると思ってたよ」
二人がこちらを見て笑った。
ーーーーーーー午後6時00分
『コンコンコンッ』
重厚な扉をノックする。
「・・・入れ」
扉の先から低い声がして、自然と背筋が伸びる。
「失礼します」
執務室に足を踏み入れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1090人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひなこ - 39.40話で半生かな覚悟とありますが、生半可な、では無いですか？ (2020年5月8日 9時) (
レス) id: 3ecbb3d6aa (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - めっちゃ面白いです！！！更新待ってます！！ (2020年4月28日 17時) (レス) id: f44faecfaf (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新待ってます頑張ってください！ (2020年4月27日 12時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
天華(プロフ) - 長らく更新停止をしていてすいません。本日更新したので楽しんで頂けると嬉しいです！ (2020年3月22日 18時) (レス) id: fe6169574c (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とっても面白いです！ゆっくりでいいので更新楽しみに待ってます(^-^) (2020年3月21日 4時) (レス) id: 51e87b9769 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天華 | 作成日時：2019年8月19日 22時
