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「ただいま」
「あ！おかえり〜」
ミーナがニコニコと迎えてくれたーーーーー可愛いな、嫁に欲しい。
そんなこと言ったら市村先輩に殺されそうだけどね。
「レイ、なんかあった？」
「え？」
ミーナがこちらをジッと見つめる。
普通にしていたつもりだったんだけどな〜、ミーナの目は誤魔化せなかったらしい。
「なんも無いよー、ちょと疲れてるのかも。今日は早めに寝るね」
早口でまくし立てる。
ミーナは胡乱げな顔をしていたけれど、「そっか、おやすみー」と言ってくれた。何も言わずにそっとしておいてくれる優しさが胸に染みた。
その優しさに甘えてベッドに潜り込む。
(私は、どうしたいんだろう・・・)
救済を確実に遂行するために、公安に入れるのは美味しい。多分、四人の中で最も救済が難しいのはヒロ君だから、その近くにいるのが無難だ。
(でも・・・)
私は、国に命を捧げるなどということはできそうに無い。そんな覚悟は出来ない。
きっと、降谷はそれを私から感じたからわざと突き放す様な言い方をしたんだろうな。私が後悔することが無い様に。その優しさが胸に突き刺さる。
それに、私の中の��前世の私��が「もう懲り懲り」と言っている。ーーーーー前世の私はブラック企業勤めで、身も心もボロボロだったところをトラックに轢かれて死んだ。私も、ブラック企業はもう懲り懲りだ。だけど、残念ながら公安はめちゃくちゃブラックだ。
頭の中がもうグシャグシャで、どうしようもなくなっていく。
「あー、今から言うことは私のただの独り言。だから、全然聞き流してもらってオッケーでーす」
「？」
今まで私に気を遣って静かに過ごしてくれていたミーナが突然話し出した。
「何かに悩んでいるのなら、難しいこと考えないで、自分の中で一番大切で譲れないものを取ればいいと思う。レイがいっぱい悩んで出した答えだったら、多分それが正解だよ」
「ーーーーーッ！！」
ああ、どうしてミーナは私が欲しい言葉が分かるんだろう。
グシャグシャになっていた心がスッと軽くなって、沼に沈んだみたいになっていた感情が浮き上がる。
ガバッとベッドから起き上がってミーナの背中に抱きつく。
「ミーナありがと。大好き」
「ふふっ、私もレイのこと大好き〜」
やっぱりミーナは私にとって唯一無二の��親友��だ。
ーーーーーーーーーー私にとって一番譲れないものなんて、とっくの昔に決まっているじゃんか。
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ひなこ - 39.40話で半生かな覚悟とありますが、生半可な、では無いですか？ (2020年5月8日 9時) (
レス) id: 3ecbb3d6aa (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - めっちゃ面白いです！！！更新待ってます！！ (2020年4月28日 17時) (レス) id: f44faecfaf (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新待ってます頑張ってください！ (2020年4月27日 12時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
天華(プロフ) - 長らく更新停止をしていてすいません。本日更新したので楽しんで頂けると嬉しいです！ (2020年3月22日 18時) (レス) id: fe6169574c (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とっても面白いです！ゆっくりでいいので更新楽しみに待ってます(^-^) (2020年3月21日 4時) (レス) id: 51e87b9769 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天華 | 作成日時：2019年8月19日 22時
