26 束の間の休暇 2 ページ26
ーーーーーー翌日、早朝
「おっ！来た来た」
萩原がこちらに手を振る。
うわぁ、警察学校組の私服カッコいい。いつものジャージとは違うね。
「何で冷泉は橘の背後にコソコソ隠れてるんだ？」
降谷が近づきてきた。
ヤバい。私服がめっちゃカッコ良くてヤバいのもあるが、今はそれ以上にヤバい問題があるのだ。
「降谷、ストップ！そこで止まれ」
「は・・・？」
降谷から不審げな視線を感じるけど、止まってくれたから良しとして、ミーナにひそひそと話しかける。
「ミーナ！やっぱりこんなの私には似合わないって」
「大丈夫だって！めっちゃ可愛いから」
「服は可愛いけど、私みたいな図体がデカい奴にはきついって！」
ーーーーーー事の次第は昨日の夜に遡る。
私は、昨夜ミーナに「ねえねえ、私が前買った服がちょっとサイズが大きくって私に合わなかったんだけど、レイに似合いそうだからさ、明日着てかない？」と言われ、軽くオッケーをした。
・・・だが、それが間違いだった。
よくよく考えてみれば、ミーナが買ってきた服なのだから、ミーナの趣味なのは当然だ。
私とミーナは私服の趣味がまるで違う。
私は基本ズボン派で、モノトーンのシンプルなデザインが好きなのに対して、ミーナは基本スカート派で明るい色のフェミニンなデザインが好きだ。
もう大体想像がついただろうが、今日の私は普段のデニムにジャケットを合わせた定番コーデとは真逆の服装をしている。
私の今日の服は袖がレースのブラウスに、ひらひらとした丈の短いスカートだ。更に、ミーナの技術によって頑固なストレートの髪もふんわりと巻かれている。
足がスースーするし、可愛らしい服装はなんだが気恥ずかしい。
その時、急にミーナに腕を引かれた。
「ジャジャーン！！可愛くない？！」
「うわっ！」
みんなの前に引きずり出される。
「うわぁ、冷泉ちゃんすっごい可愛い」
「なんかいつもと違っていいね」
「おっ、いいじゃないか」
萩原、ヒロ君、伊達が次々と褒めてくれりのは、お世辞でも嬉しい。
ミーナは自分が選んだ服が褒められたからか、自慢げな顔をしている。
でも、彼らは私に優しい友人と女たらしだ。赤の他人から見たらヤバい感じでも、身内の贔屓目で良く見えているだけなのかも知れない。
まともな目を持ってそうな奴ーーーーーー降谷とか？
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ひなこ - 39.40話で半生かな覚悟とありますが、生半可な、では無いですか？ (2020年5月8日 9時) (
レス) id: 3ecbb3d6aa (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - めっちゃ面白いです！！！更新待ってます！！ (2020年4月28日 17時) (レス) id: f44faecfaf (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新待ってます頑張ってください！ (2020年4月27日 12時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
天華(プロフ) - 長らく更新停止をしていてすいません。本日更新したので楽しんで頂けると嬉しいです！ (2020年3月22日 18時) (レス) id: fe6169574c (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とっても面白いです！ゆっくりでいいので更新楽しみに待ってます(^-^) (2020年3月21日 4時) (レス) id: 51e87b9769 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天華 | 作成日時：2019年8月19日 22時
