14 ページ14
ーーーーーー都内某所、居酒屋
「それでは、第一回同期女子会開催を記念して・・・乾杯！！」
「「「かんぱーい！！」」」
ジョッキがぶつかり、子気味の良い音をたてる。
それにしても、若い女子ばかりなのに中ジョッキの生ばかりとは、流石体育会系だ。
まあ、アルコールダメな子達は漏れなく烏龍茶だけれど、取り敢えず若い女子として何かが足りていない事は確かだと思う。
先ずは全員の自己紹介から始まったのだが、話題は専ら今日の入学式の事だ。
「入学式で新入生代表挨拶してた人、めっちゃイケメンだったことない？！」
「降谷君でしょ？」
「分かる〜、めっちゃカッコいいよね！ハーフなのかなぁ？」
「じゃない？それに、友達も皆んなカッコ良かったよ！」
「マジで？」
「あ！私も見たー、食堂でご飯食べてたよね」
流石警察学校組だ。初日から女子達の注目の的になっている。
・・・という事は、そのメンバーと一緒だった私とミーナも漏れなく注目されている訳で…
「そういえば、冷泉と橘も一緒だったよね？」
はい！来ました〜。ご飯食べてる時もめっちゃ視線が突き刺さってたし、「何で冷泉さんがあのメンバーと一緒なの？！」って思われている気がする。
「うん！なんか納得の人選だねー」
「だよね、同期の顔面偏差値上げまくってる二人だもんねー」
「それに、ダブル王子様が並んでるとか、眼福でしかないよね！」
あれ、思ったよりも好意的？
降谷とセット扱いされているのは癪に触るけど、それによって女子達の僻みを回避出来るなら儲けものだ。
女の嫉妬は怖いからねー。因みに私は前世のブラック企業勤めで経験した。
「ねえねえ、冷泉と橘」
「なあに？」
「二人は誰狙いとかあるの？」
うわぁ、やっぱり恋バナになったかー。これだけ女子が集まれば恋バナになるとは思っていたけど、私は余り恋バナが得意では無い。
なんでって、理由は簡単ーーーーーーそもそも私に恋愛経験が無いからだ。前世を含めても、だ。
「え〜、私は無いよ？」
アルコールの所為か、何時もより更にふんわりとした口調でミーナが答える。
「だって私、彼氏居るもん」
ーーーーーー全員の顔が一斉にミーナの方を向いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1091人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひなこ - 39.40話で半生かな覚悟とありますが、生半可な、では無いですか？ (2020年5月8日 9時) (
レス) id: 3ecbb3d6aa (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - めっちゃ面白いです！！！更新待ってます！！ (2020年4月28日 17時) (レス) id: f44faecfaf (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新待ってます頑張ってください！ (2020年4月27日 12時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
天華(プロフ) - 長らく更新停止をしていてすいません。本日更新したので楽しんで頂けると嬉しいです！ (2020年3月22日 18時) (レス) id: fe6169574c (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とっても面白いです！ゆっくりでいいので更新楽しみに待ってます(^-^) (2020年3月21日 4時) (レス) id: 51e87b9769 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天華 | 作成日時：2019年8月19日 22時
