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3 彼ト過去ノ時 弐 ページ3

「ッーーーー!こ、れは」


「遠隔操作式の高性能爆弾だよ。朔夜君が幾ら優秀


な治癒能力者だとしても、何の処置も無しに組織に


置く訳には行かない」




そりゃあそうだろう


・・・此処迄は想定内。やっぱり首領は僕を殺さ


ず、マフィアの狗として首輪を付けた




「仰せの通りに」


僕はシャツの襟を寛げて首輪を付けた


すると、『カシャンッ』と鳴ってびくともしなくな


った


「嗚呼、其れは生体反応が無くなる迄外部から外そ


うとすると如何なる場合でも爆発するよ」




ーーーーーーーーまあ、そうだよね










〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


四年前、朔夜の自室



「あーあ、此の首輪結構目立つなぁ。タートルネッ


ク買わなきゃ」


鏡には硬質な首輪を付けた少女が写って居た


硬質な首輪は彼女の可憐な容姿とは余りに不釣り合


いで目立って居る


「さっさと買っちゃうか」


もう、ループタイを着ける為にシャツを着る必要も


無い


ネットショップでシンプルな黒のタートルネックを


購入する




そして、其の侭乱歩さんに連絡をする


・・・私が捕まった後、私の自室とパソコンは徹底


的に調べられた。だけど、流石花袋さん、と言うべ


きか、私のパソコンからは花袋さんによって遠隔操


作が行われたと云う形跡は出ず、私個人の裏切りと


して処理された。変装道具も普段から置いてなかっ


たのが功を奏した







騒動の後、花袋さんが繋ぎ直してくれた回線は直ぐ


に繋がった




「乱歩さん・・・」








画面越しの名探偵は、酷く不貞腐れた顔をして居た

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作者名:天華 | 作成日時:2019年7月18日 21時

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