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「 추워 … 」(寒い)

冷たい朝の風に、首を竦める。
吐いた息は白くなって、静かに空へと消えたいった。

見慣れた景色が、街並みが、
何だかいつもと違って見える。

静かだから？

暗いから？

人がいないから？

「 형, 나 설레 」(ヒョン、ボク、ワクワクする)

『 그래? 』(そう?)

ただ、宿舎の周りを歩いているだけなのに。
知らない街に来たみたいで、冒険をしているみたいで、
何だかとても、ワクワクした。

『 곧장 돌아가는 것은 재미없으니 들러 버릴까 』(真っ直ぐ帰るのはつまらないから、寄り道しちゃおうか)

「 좋아, 편의점? 」(いいね、コンビニ?)

『 응 』(うん)

「 평소에 편의점 말고 조금 떨어진 편의점으로 가자 」(いつものコンビニじゃなくて、少し離れたコンビニへ行こう)

『 어, 좋다 』(お、いいね)

「 그렇지? 」(そうでしょ?)

『 그런데 왜? 』(でも、どうして?)

「 왠지 모르게? 」(何となく?)

" 何となく "

それは、半分本当で半分嘘。

一つは、ただ何となく、
この時間を過ごしたいと思う気持ち。

もう一つは、彼を独り占めしたい気持ち。

彼は、いつだって、人気者だから。

こんな風に、彼を独り占めすることができるのは、
貴重な時間だった。

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