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その日は特に彼と話すことも無く、一日が終わった。







今朝の朝食は相変わらず冷たいスープに、少しパサついたパンだった。






あの医師、いつか絶対私が潰してやるんだから。











そう思いながらガリガリと作品を作っていると廊下の方からコツコツ、と地面を踏む音が近づいてくる。





もう少しで目元が完成する、という所で鉄製の扉を3回ノックされた。











彫「?」








ランチの時間にしては早すぎるわ。

…あ、もしかして昨日言ってた彼?










刀を一旦置き、扉の方に顔を向けてみる。






ギィ、と古い音を立てて開くと、そこには昨日の彼が居た。













『こんにちは』












そういった後、彼は焦ったようにごにょごにょと何かを呟いた。




コホンと咳払いを1回し、













『は、はろー』











と言ってきた。





…あら、この人英語出来るのね?





それともこの日のために勉強してきたのかしら。


発音はぎこちないけれど。










彫「Hi」









手短に総挨拶を返すと、嬉しかったのか私との距離を詰めてきた。










彫「Dangerous when approaching me(私に近づいたら危ないわよ)


『で、でんじゃら……ん?』







私の言っている意味がどうやら理解できないようで、困っている姿をがとても可愛らしくてクスクスと笑ってしまった。









『お、面白かった?』









相変わらず私も彼の言っていることは理解できないが、少し微笑んでいる辺り不快に思って居ないことはわかった。








彫「I'm sorry, your troubled face is cute(ごめんなさい、貴方の困った顔が可愛らしくてつい)


『おー!せんきゅー!』





"cute"という単語に反応して、褒められたと思っているのね…?






会話が成り立っていない事にも面白さを感じ、また腹を抱えて笑ってしまった。






こんなに心の底から笑ったのはいつぶりだろうか。

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謝罪なら負けない - 更新待ってます (4月16日 8時) (レス) id: ef74dc50f2 (このIDを非表示/違反報告)
コテコテ - めっちゃ好きです!!更新がんばってください!!!! (8月15日 13時) (レス) @page30 id: 3120b2a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうやん(。'-')(プロフ) - Rotteさん» お待ちしてくれてたの嬉しいです(TT) これからも更新頑張っていきます! (8月3日 9時) (レス) id: 6b82331a68 (このIDを非表示/違反報告)
Rotte(プロフ) - 待ってました!!更新ありがとうございます!!! (7月27日 17時) (レス) @page29 id: a4d8991faf (このIDを非表示/違反報告)
ゆうやん(。'-')(プロフ) - Rotteさん» え!!!めちゃくちゃ嬉しいです!!ありがとうございます! (2023年3月8日 12時) (レス) id: 7d5dfafa34 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうやん(。'-') | 作成日時:2021年6月19日 21時

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