ある日、あなたに拾われました。 (ページ4)

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ｺﾝｺﾝ_

勝利「はぁーい。」

『Aです。入ってもいいですか？』

勝利「うん。いいよー。」

ｶﾞﾁｬ

『失礼します。』

勝利「どうしたの？」

『ちょっと聞きたいことがあって。』

勝利「なに？」

『勝利くんって、なんでここにいるんですか？』

一瞬顔が曇った気がする。

勝利「お父さんもお母さんも死んじゃったんだ。」

『そうなんだ…急にごめんなさい。』

勝利「ううん。大丈夫。」

嘘をついてるように見えたけど黙っとこ。

『あの…それともう１つ…』

勝利「どうしたの？」

『廉くんの理由って…？』

勝利「あいつな、小さい頃にお父さんとお母さんが皿投げつけあったりするような大きい喧嘩して、親は廉を置いてでてったんだよ。廉はまだ小さかったからお金も持ってないし、ご飯だって作れなくて1週間くらい我慢してて、そしたらたまたま親戚の人が家に来たんだけど、親戚の家で預かることは無理だからって児童養護施設に預けられて、俺たちを引き取ってくれた人に廉も引き取られたの。」

『でも…その人は？』

勝利「去年病気で亡くなった。でもいろんな子たちを引き取ってくれる優しいおじさんだったよ。」

『そうだったんだ…』

勝利「で、今は俺としげでそれを受け継いでるってわけ。」

『そうなんだ。すごいです。』

勝利「大変だけど自分がやってもらったことだしね。笑他にもこの家に住んでる子いるよ？今までに誰に会った？」

『うーんと、重岡くんと、廉くんと、流星くんと、勝利くんだけですかね？』

勝利「じゃあ、あと2人いるかな？」

『そうなんですか！？』

勝利「うん。今、多分施設に行ってる。」

『そうなんですか。』

「ただいまぁー！！」

勝利「ちょうど帰ってきた笑呼んでくるから待ってて。」

『はい。』

勝利「あ、そうだ！敬語これから禁止ね？しげには使ってないでしょ？じゃ、」

『え、ちょ！』

行っちゃった…

他の2人ってどんな子なんだろ？