ある日、あなたに拾われました。 (ページ28)

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勝利の病室を出て家に帰ってきた。

頑張らないと…

『ただいま。』

シーン。

とても静かな家の中。

誰もいないのかってくらい静かw

リビングに入ると廉がいた。

『れん…』

廉「……」

『廉、私。廉が好き…』

廉「…えっ、？」

『最初は、なにこいつって思ってたんだけどね、最近は廉のおかげで毎日が楽しくなってきた。気付いたら好きになってたんだ。』

廉「あいつは？」

『あ、恭ちゃん？恭ちゃんは、私の幼馴染み。昔、付き合ってたんだけど、恭ちゃん、モテたからさ、ゆりあちゃんって子に“私と付き合わなかったらAをどーするかわかんないよ？”って言われてゆりあちゃんと付き合っちゃったんだ。それで、今日もう一回やり直せない？って言われたの。』

廉「そーやったんや。気付かんくてごめんな。」

『ううん、大丈夫。』

廉「俺と、付き合ってくれる？」

その答えはもう決まってる。

『もちろん。』

こうしてこの日、私たちは付き合うことになりました。