ある日、あなたに拾われました。 (ページ27)

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とにかく走り続けて着いた場所は、勝利の病室の前。

家に帰る前、廉と話してる時に教えてもらった。

意を決して病室へと入る。

『しょ…り…』

勝利「っ、！Aちゃん？」

『勝利！？』

勝利「心配かけてごめん。俺、次は本当にないかも。」

『しょぉりっ…』

勝利「えっ、うわぁっ！」

勝利に思わず抱きついた。

勝利「Aちゃん…？」

これ以上なにも言わずに優しく背中をさすってくれた。

・

勝利「もう、大丈夫？」

『ありがと…』

勝利「ううん、何かあったの？」

『あった。』

勝利「そっか…ごめんね。ゆっくりでいいから話して…？話したくなかったらいいから。」

『ううん、勝利には全部話す。』

さっき、あったことすべてを話した。

最後までなにも言わずに聞いてくれた勝利。

勝利「そっか…廉と話した方がいいんじゃない？このままなにも言わなかったらさ、変わんないよ？」

『だよね…』

勝利「俺、応援してるから。好きな子には幸せになってもらいたい。」

『えっ、？』

勝利「気付いてなかった？俺、ずっとAちゃんのこと好きだった。まぁ、廉に勝ち目はないけど？笑」

勝利「だからさ、お願い。廉と幸せになって？」

『勝利…ありがとっ。』

勝利「うんっ！」

勝利も頑張ってるんだ、。

私も頑張らないと。