ある日、あなたに拾われました。 (ページ24)

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知念「戻ってくるの遅かったね。勝利と廉は？」

『……』

知念「何かあったの？」

私は何も言わずコクリと頷いた。

知念「そっか…でも、僕がいるから安心して…？」

私はただ頷くことしかできなかった。

斗亜「Aお姉ちゃん…僕もいるからね！！」

『ありがと…斗亜くん…』

流星「僕もおるから！！」

『ありがと…流星くん…知念くんも。』

みんなのおかげで安心出来た。

知念「当たり前だよ！！」

なんて言ってる知念くん照れてて可愛い笑

重岡「…A……」

『重岡くん、！？』

重岡「…流星…知念…斗亜…」

流星「重岡くん！？」

知念「しげ…よかった。」

斗亜「重岡くん！！」

重岡「…みんな…ありがとうな…勝利と…廉…は…？」

『…中庭にいると思う。』

勝利くんは…きっと…もういないんだろうけど…

重岡「A…迷惑かけて…ごめんな…」

『ううん。重岡くんが無事でよかったよ！それと…私の方こそごめん。会ったばかりの頃にさ、重岡くんのことを言ってるんだと思わずに強く当たっちゃった…ごめんね。』

重岡「もうええよ…あのときのことは…」

知念「しげ…病院の先生から聞いたんだけど、あと1年生きられるかどうかだって…」

重岡「そっか…あと少しだとは…思ってた…」

知念「なんもしてあげれなくてごめん…」

重岡「ううん…みんなが…そばにいてくれるだけで…助けられてるから…」

知念「そっか…よかった笑」

斗亜「知念くん…眠い…」

『夜遅いもんね。先に帰ろっか？知念くん、まだ話したいでしょ？』

知念「ごめんね。ありがと。」

『ううん。大丈夫。流星くんも帰る？』

流星「うん。」

知念「また帰るとき連絡するね。」

『わかった。重岡くん、またね。』

重岡「おん。ありがとな。」

私は知念くんがまだ話したそうだから斗亜くんと流星くんを連れて帰ったわけじゃない。

それを理由にして逃げただけなんだよね。

本当に弱いな…自分。