ある日、あなたに拾われました。 (ページ22)

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勝利side

『勝利くん、怖いんでしょ？本当はすっごく怖いんだよね？でも、そんなこと言える人がいなくて、1人で抱え込んでたんでしょ？みんなにバレないように、怖いのにいつも笑って誤魔化してた。』

本当のことを言われてるようで何も言えない。

『本当は怖くて怖くて仕方がないんだよね？笑って誤魔化せてると思ってるかもしれないけどさ、知ってる？みんな、分かってるんだよ？勝利くんのこと心配してた。私たちには秘密にしてるけど絶対何かあるよねって。笑ってても笑えてないよねって。でもね、私たちはあえて何も言わなかった。』

そんなことあったの…？

勝利「なんで秘密にしてたの…？」

『勝利くん本人からちゃんと聞きたかったから。』

勝利「そうだったんだ。Aちゃん、心配かけててごめんね。俺、本当はすっごく怖い。まだ、死にたくない。Aちゃんとまだ一緒に居たいよ…」

『勝利くん…私も、もっと勝利くんと話したいことある。だからさ、一緒に頑張ろうよ。』

勝利「うん。ごめんね。」

『謝るならさ、みんなに謝ろ？』

勝利「うん。なんかさ、逆になっちゃったね笑」

『確かに笑ま、戻ろっか笑』

勝利「だね笑笑」

Aちゃんに出会えて良かったよ。
このままだったら何も知らずに死んじゃうところだったよ。
Aちゃん、本当にありがとう。