ある日、あなたに拾われました。 (ページ18)

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重岡「A、そろそろ帰ろか。風雅、またな！」

『風くんまたね！！』

風雅「ばいばい！」

『ねぇ、重岡くん。』

重岡「ん？」

『風くんのこと大好きなんでしょ？なのになんで引き取らないの？』

重岡「風雅な、新しい家族が決まってん。せやから来年の夏頃からそこに暮らすんよ。」

『そうだったんだ。いい家族だといいね。』

重岡「……」

『重岡くん…？』

重岡「俺な、知ってしまってん。」

何を…？

重岡「風雅の新しい家族……、はぁっはぁっ…うゔっ…」

『重岡くん！？』

バタッ

『重岡くん！？重岡くん！！ねぇ！』

とりあえず誰かに連絡しないと、

プルルルルルルルプルルルルルルル

【もしもし？廉だけど、何？】

最悪…なんでこんなときに廉くんにかけちゃったんだろ…

ってそんなこと言ってる場合じゃないや。

【廉くんっ…重岡くんがっ…重岡くんが倒れちゃったのっ…】

【分かった。近くに何がある？】

近く…？

なんかないかな…

【コンビニ！コンビニがある！】

【じゃあそこで待っててな。すぐ行くから心配すんな。じゃあな。】

【うんっ…】

廉くんっ…早く来て……

廉「はぁっはぁっ…Aっ！」

『…廉くんっ！』

廉「遅くなって悪かった。」

『ううん。大丈夫だよ。それより重岡くん！』

廉「あぁ。」

それから廉くんは救急車を呼んでくれた。