雋ｴ譁ｹ縺ｮ逶ｮ縺梧ｬｲ縺励＞ ページ37
「あは、あははあははははははは」
甲高い声や低い声、しわがれた声。様々な声質の笑い声が、窪みの中にある口から発せられている。
女の横腹辺りからは二本の腕が生えていて、まるで動物のように四足歩行になっていた。
下半身は蛇の姿になっており、胴体がナワーブを囲むように渦を巻いている。
「ど uし て、 逃 げ r の ォ ？」
「っクソ……！」
慌てて胴体を飛び越し、走ってきた道を引き返す。
ひとまずどこかであの化け物をやり過ごさなければ。
しかし、笑い声や悲鳴、怒声を上げながら走ってくる化け物のほうが機動力が高い。
何より、天井を這い回って先回りをしてくるのが厄介極まりなかった。
「つつつ、か か、かkか かま えええ た a」
「う"ッ！？」
飛びかかってきた化け物に身体を掴まれ、床へと叩き付けられた。
顔面を強打こそしなかったものの、背中に乗り上げられ身動きが取れない。
強く床に打ち付けられた身体が痛み、苦痛の声を上げる。
「あは、あははあはhあははははhhはははは」
「っ離せよ、クソッ！」
暴れようと身を捩っても、押さえつけられた身体は上手く動かない。
化け物はうつ伏せに倒れていたナワーブの身体を仰向けにし、ナワーブの口を片手で塞いだ。
「ぐっ……！？」
「口、口口 口ク チ、クチ口 口、あは、あははあははははははははははあなたあなたaなt」
とぉっても、きれいな、めね。
ドスッ、と脇腹付近で音がした。
目を向けると、横腹から生えている腕がどこから持ってきたのか、ボロボロになったハサミの刃を床に突き立てている。
背筋にゾッと悪寒が走った。
「うぐ、ぅ、ッ！」
「きれ、きれいきれいきれい、な、nなななめ、めめmめ め」
刃が床から引き抜かれ、ボロボロの刃がゆっくりとナワーブの頬を辿る。
チクリと走った痛みと熱。
ボロボロの刃によって切れた頬から、血が流れる。
「あは、ははは、め、め めめ、め」
「ッ！！」
頭を鷲掴みにされ、床に叩きつけられる。
グワンと脳が揺れ、痛みと苦しみで視界が明滅した。
「きれいな、め」
ほしい。
ボロボロな刃が、ナワーブの目へと振り下ろされた。
覆い隠すもの／生と死の女主人、またの名を……→←ずっとずっとずっとずっとずっとずっと
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作者名：モノクロ饅頭 | 作成日時：2023年11月4日 20時
