32話 ページ32
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久しぶりの飼育委員のお仕事にて。
徹くんは何やら補修を受けねばならないらしく、
私は一人で作業を始めていた。
木全「Aちゃん」
「翔也先輩！」
ふわっと柔らかく笑みを浮かべて
翔也先輩が歩み寄って来る。
これから部活に行くところなのかな。
翔也先輩は辺りを見渡していたので、
「徹くんは補修で来れないそうです」と伝えれば
「そっか」と口の端をゆるゆるさせる。
マイペースで、謎で、わかりにくいと思ってたけど、
時々わかりやすく嬉しそうにするから心臓に悪い。
木全「バスケ部ってオフの日ある？」
「明日試合で、日曜日はオフになりましたよ。
あっ、翔也先輩！私持ちます！」
木全「日曜日かぁ…」
うーんと考えながら腕には私の持っていた大きなスコップ。
さり気なく奪っていくのがうまい。
木全「…午後、空いてたりする？」
「オフだから空いてますよ？」
木全「俺、部活終わるのが…3時なのね。
良ければそのあと一緒に出掛けない？」
「！ 行きたいです！」
木全「じゃぁ決まりだ」
へへへ、って笑う先輩。
ずるいと叫びたくなるほど可愛いから悔しい。
ぼーっと無表情な時とギャップがありすぎるんだって。
翔也先輩はスコップを花壇まで持ってきてくれて、
「今日は何するの？」と聞いてくる。
お手伝いする気満々だ。
「…翔也先輩、なんでいつも手伝おうとしてくれるんですか？」
木全「え、だめだった？」
「いやいや！嬉しいです。嬉しいですけど、
こんなに手伝ってもらっちゃうの申し訳ないなって…」
花壇の前でしゃがんでいた翔也先輩がゆっくり立ち上がる。
私の前に立つと、背を丸めて顔を覗き込んできた。
きれいなお顔が目の前。
「…っ！」
木全「俺、なんかいつもAちゃんのこと見つけちゃうんだよね」
「ぇ…？」
木全「たぶん、すごい好きなんだと思う」
「…へっ?!」
木全「だから、気にしないで」
ふふ、って穏やかに笑うと
花壇の前にしゃがんで手頃な泥を集め始める翔也先輩。
置いてけぼりの私は顔に集まる熱を冷ますのに必死だ。
「っ気にしないとか無理！」
木全「んぇ？Aちゃんも作る？泥団子」
「作りませんっ！もぉ〜！」
木全「…？ご機嫌斜め？」
「翔也先輩の天然タラシ」
木全「どうしたのAちゃん？」
「もういいから、早く手伝ってくださいっ」
木全「はーい」
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Shiu(プロフ) - ひなさん» ありがとうございますーーーっ！笑ってもらえて一人ガッツポーズしました(｀･ω･´) (2021年9月21日 16時) (
レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - でひゅwww可愛い笑笑めちゃくちゃ笑いました笑笑 (2021年9月21日 14時) (レス) id: 80336a687d (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - HANANOさん» おわー？！嬉しすぎるお言葉をありがとうございます…ｯｯ！！浮かれて踊りだしてしまいそうです…(｀・ω・´)応援ありがとうございます！これからも楽しんでもらえるよう更新頑張ります！！ (2021年9月16日 12時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
HANANO - 突然すみません！作者様が書く話し方も展開も大好きすぎて、1日に何回も更新されてないか確認しちゃうくらいとっても大好きな作品です(*ﾟーﾟ)陰ながら応援しています！楽しみに更新待ってます(ﾉ∀｀*) (2021年9月16日 10時) (レス) id: 8034088d70 (このIDを非表示/違反報告)
さーこ(プロフ) - ド過保護るきくんが好きです！ (2021年8月27日 9時) (レス) id: 94d6a6a4fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiu
| 作成日時：2021年8月23日 23時
