19話 ページ19
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バスケ部の練習中。
今日はレギュラーのAチームと
控えのBチームに別れて紅白戦をしていた。
私のサナコは得点を計算しつつ
スコアの書き方も教わっている。
「ところでサナコって好きなタイプある？」
サナ「なに急に。怖いんだけど」
「バスケといえば好きなタイプかなって」
サナ「アンタさり気なく聞くつもりないでしょ」
第1クォーターが終わったタイミングで
思い切って聞いてみると、
白い目で見られてしまう。
視界の隅で徹くんがそわそわとしてるのが見えた。
サナ「渋くて落ち着いてる人がいいかな。
大人っぽい人とか」
「あーサナコ好きそう」
サナ「なんでそんなこと聞いてきたの？
Aから恋ばな振ってきたことなくない？」
「………………気分！」
サナ「あっそぉ？」
大人で落ち着いてる人、か。
………徹くんドンマイ。
サナ「そういうAは？
好きなタイプとかできたの？」
「やー全然。好きなタイプとか分からなくない？」
サナ「うるさい人と静かな人だったらどっちが好きとか、
色々比較すれば出てくるじゃん」
「…うーん、うるさい人よりかは静かな人がいいかな」
サナ「大人っぽい人？それとも可愛い人？」
「…どう、だろ。どっちでもって感じ」
サナ「甘えたい？甘やかしたい？」
「…………」
サナ「なに黙秘してんのよ」
「好きなタイプって難しいね」
答えに戸惑っているうちに
第2クォーターの準備が進んでいく。
徹くんがキラキラした眼で合図を送ってくるので
ひとまず「期待しないで」の意味を込めて
指でバッテンしといた。
サナ「あ、じゃぁ金城先輩と木全先輩だったら
どっちのほうが好きになりそう？」
「…木全先輩かなぁ」
サナ「おー。やっぱ？」
「え、私好きになりそう？」
サナ「なんとなくだけど」
「というか金城先輩より木全先輩のほうが話してるからかも」
サナ「それはあるかもね」
「話してて落ち着くとは思うけど…」
好きなタイプって難しいな。
今まで恋愛という経験とは無縁だったし、
人を好きになるという感覚があまりわからない。
人として好き、なことはもちろんあるけど
恋愛として好き、の感覚が想像できなくて。
ピー！とホイッスルが鳴り響き、
ゲームが再開される。
サナコがコートから目を離さぬまま
「居心地いい関係も良いことだよ」と教えてくれた。
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Shiu(プロフ) - ひなさん» ありがとうございますーーーっ！笑ってもらえて一人ガッツポーズしました(｀･ω･´) (2021年9月21日 16時) (
レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - でひゅwww可愛い笑笑めちゃくちゃ笑いました笑笑 (2021年9月21日 14時) (レス) id: 80336a687d (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - HANANOさん» おわー？！嬉しすぎるお言葉をありがとうございます…ｯｯ！！浮かれて踊りだしてしまいそうです…(｀・ω・´)応援ありがとうございます！これからも楽しんでもらえるよう更新頑張ります！！ (2021年9月16日 12時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
HANANO - 突然すみません！作者様が書く話し方も展開も大好きすぎて、1日に何回も更新されてないか確認しちゃうくらいとっても大好きな作品です(*ﾟーﾟ)陰ながら応援しています！楽しみに更新待ってます(ﾉ∀｀*) (2021年9月16日 10時) (レス) id: 8034088d70 (このIDを非表示/違反報告)
さーこ(プロフ) - ド過保護るきくんが好きです！ (2021年8月27日 9時) (レス) id: 94d6a6a4fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiu
| 作成日時：2021年8月23日 23時
