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私の反応を伺う子犬みたいな豆原くんに
色々な意味でドキドキする。
いつもかっこいいくせに
可愛い方向への緩急の落差が激しすぎると思うんだ。
私は毎回空振り三振。
完封試合だ。
「…い、一成くん」
豆原「…ん」
「呼び慣れないと照れるね」
豆原「じゃ、いっぱい呼んでください」
「一成くん」
豆原「はい」
「一成くん」
豆原「呼びすぎ」
けらけらと目を細めて笑う豆原く…
じゃなくて、一成くん。
胸の真ん中がすごくキュッと締め付けられて
なんだかじっとしていられなくなる。
一成くんはお茶を一口飲むと
おもむろにローテーブルに肘をついて前のめりになった。
急接近。脳内大パニック。
にやりと口の端を上げる顔は
悪戯が大成功した子供みたい。
豆原「もう一個おねだりしてもいい？」
「いやです！」
豆原「なんで」
「まめ、じゃなくて、
一成くんのその顔は良からぬことを考えてるから！」
豆原「酷いなぁそんなわけ無いじゃん」
「っていうか、顔、近いです…っ」
豆原「うん。知ってる」
正座してるから逃げるに逃げれなくて、
頑張って顔を背ける。
こんな近くで一成くんな顔見たら
私は多分倒れてしまうだろう。
和太鼓みたいに激しくなる心臓を
必死に収めながら変なこと話しそうになる口を閉じる。
一成くんは喉を鳴らすように笑って
「Aさん」と優しく囁いた。
「…その声は反則です」
豆原「こっち来てください」
「…いやで」
豆原「来て」
「……」
断る前に年を押されれば何も言えまい。
私はとことん、この人に弱い。
マネージャー失格かもしれない。
ローテーブルをちょこっとずらして、
膝立ち歩きで一成くんの前に座る。
「あっちむいて」と言われたので
言われるがまま一成くんに背を向けた。
するりと脇の下に通る腕と大きな手。
思わず変な叫び声をあげてしまう私に
一成くんは遠慮なく笑った。
「な、な、な…っ?!」
豆原「予想通りのリアクションっすね」
「急になんですかっ！」
豆原「Aさん不足だったから満たそうと思って」
「えっあ、いや、なん」
豆原「Aさんがマネージャー研修で
忙しくなっても頑張るんで、
夜はAさんの時間ください」
「……あぴゃ」
豆原「お願い、聞いてくれます？」
こて、と傾げる一成くん。
子犬かと思ったら、とんだ小悪魔だった。
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Shiu(プロフ) - みづきさん» 初めまして！とても温かいコメントありがとうございます！他の作品も読んでいただけて、本当に幸せです…(T_T)大好きと言ってもらえてとても励みになります！ありがとうございました(*´∀｀*) (2021年8月29日 0時) (
レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - 初めまして！すごくすごく大好きな作品でした！作者様の他の作品も大好きです！ (2021年8月28日 23時) (レス) id: d3251df0ae (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - みぺさん» またまたコメントありがとうございます！最後まで楽しんでもらえるよう頑張りますね！！ (2021年8月24日 13時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
みぺ - 豆ちゃん(涙)戻ってきてくれて嬉しいさときゅんで最高です！ (2021年8月24日 2時) (レス) id: 5ff78606fb (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - みぺさん» コメントありがとうございます!!!きゅんきゅんしてもらえて嬉しいです(*´∀｀)これからもきゅんしてもらえるよう頑張って更新して参ります！ (2021年8月17日 14時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiu
| 作成日時：2021年7月8日 14時
