《１０》 ページ10
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今日も今日とてジャグとクーラーボックスの配達員。
結子先輩は塾があるとのことなので
少し前に先に帰っている。
いつもごめんね、と謝ってくださるけど、
私が入部する前からずっと一人で
この重労働をこなしていたんだ。
私だって頑張りたいし、頼りにしてもらえたらと思う。
「Aは一人で帰っちゃだめだよ」
と言い残した結子先輩を見送って、
自分の仕事に戻ることに。
鶴房「なぁオイ」
「うっわ！！びっくりしたぁ！！」
鶴房「なんでそんなビビってんねん」
ジャグの中身を入れ替えながら
ぼーっとしてしまっていたらしい。
いつの間にか背後にいた汐恩に呼ばれて
可愛くない悲鳴をあげてしまった。
こんな奴に叫ぶなんて。悔しい。
「なに？練習は？」
鶴房「今自主練だから抜けてきた。
それより結子先輩からこんなLINE来てたんやけど」
「何さらっとサボってんの」
しかし私のツッコミはスルーされて
トーク画面を見せつけられる。
渋々確認してみると、
『Aのこと最寄り駅まで送ってあげて』
とのメッセージが。
汐恩が返信に心臓を捧げるスタンプが
送られているのがシュールで流石だった。
鶴房「ついに指名手配されたん？」
「違うわバカ。別に何もないよ」
鶴房「何もなかったらこんなLINEして来ないやろ」
「う…ま、まぁ何かはあったけど。
そんな重い内容じゃないし、頼むにしても
彼女持ちと帰るのは相手の子が可愛そうでしょ」
鶴房「今日は別に帰らん」
「なんで？」
鶴房「俺の気持ちがわからなくて一緒にいるのが
しんどいから距離置きたいって言われた」
展開早すぎだろ…。
けろっとした顔で何ともないように
爆弾を落とすこの男には
数多くの女性の恨みが向けられてそうだ。
ジャグ満帆に水を入れてから
アクエリアスの粉末を入れて上下に軽く振る。
「なおさらだって。距離空けたら他の女と帰ってるとかトラウマになるかもでしょ」
鶴房「はぁー？他の女ってお前やで？」
「私達はそうだけど彼女からしたら違うんだって！
あのねぇ私中学の時から
絶対『汐恩くんのことどう思ってるの？』って
相手の子たちから聞かれるの！
その度に弁解！わかる？！」
鶴房「嫉妬？」
「ばっかじゃねーの」
んはは、と口を開けて笑いながら
水いっぱい入ったジャグを勝手に持っていく汐恩。
わざわざ持ってくれるとは思ってなかったので、
ちょっとびっくりしたのは内緒。
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Shiu(プロフ) - Chii。さん» コメントありがとうございます！そのお言葉にとても嬉しくてニヤニヤしてしまいました(*^^*)やり取りをまた見たいと言ってもらえてとても嬉しいです！読んでくださりありがとうございました(≧∀≦)是非3周してもらって…（おい） (2021年8月24日 23時) (
レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
Chii。(プロフ) - 声を出してニヤニヤしたの初めてかもしれません。まだまだ、やり取りが見たい…最高でした！！！後、何周しようかなって(笑) (2021年8月24日 19時) (レス) id: fc4ba5df33 (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - ちゅるぼさん» コメント、そして最後まで読んでくださりありがとうございます！更新を楽しみにしてもらえていたみたいで、本当に嬉しさで胸がいっぱいです。次回作、蓮くんに挑戦したいと思います！背を押してもらうコメントありがとうございます(*´∀｀*)がんばります！ (2021年8月8日 16時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
ちゅるぼ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！毎回毎回更新を楽しみにまっていました！！毎回キュンキュンしてます！次回作はぜひ蓮くんをお願いしたいです！更新大変だとは思いますが頑張ってください！応援してます！ (2021年8月8日 2時) (レス) id: f73fdc9b1f (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます！めちゃのんびり更新ですが楽しんでもらえていたらとても幸いです…(T_T)ここからきゅんを詰め込んでいきたいと思ってますのでこれからも見守ってもらえたら嬉しいです！(*´∀｀*) (2021年7月29日 1時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiu
| 作成日時：2021年6月9日 21時
