【JO1】愛 情 の 裏 返 し 【男主】

* turubo ページ17

.



どうなることやらと見守っていた朝番組は
冒頭に料理コーナーがあったことで
無事にAの緊張も解けたようで。


奨くんと瑠姫くんもホッとしてるのが
画面越しにもわかる。




女性『……〜ということでしてぇ、
ちなみですがJO1の皆さんはもし二人暮らし
するなら誰がいいですか？』




二人暮らし用のグッズ紹介の
コーナーから関連した質問を受け、

三人は少し考える。


すぐさま答えたのは瑠姫くんだった。



白岩『僕は奨くんか、拓実ですかね。
奨くんは料理美味しいし、拓実は癒やされる』



隣の拓実くんが少し驚いて照れ臭そうににはにかむ。



與那城『僕は〜、そうですね…瑠姫かぁ、豆かなぁ。
二人とも特に美味しそうにご飯食べるので…』



豆もまた、無言のままだけど
姿勢が前のめりになったのでとてもわかりやすい。





先に答えた瑠姫くんと奨くんに挟まれた
Aはどこか不機嫌そうに口を尖らせている。





『この二人すぐ相思相愛見せつけてくるんすよ〜』

與那城『見せつけてないわ』

白岩『嫉妬すんなって』

女性『ちなみに三崎さんは？』

『僕は〜…うーーん……』



川西「Aは景瑚くんとか翔也かな」

豆原「蓮くんもあるかもっすね」

鶴房「拓実くんかもっすよ」

川西「いやぁそれはやだな」





なんて予想をしていると、

Aが明暗を思いついたように目を瞬かせて
女性アナウンサーの方を向いた。




『汐恩くんです！』

鶴房「ブッ」

豆原「お〜選ばれたのは汐恩くんか」



予想外の名前に思わず録画中のスマホを落としそうになる。


豆はからかうように俺の肩を叩いた。




『汐恩くんって、結構ツンデレなんすよ。
いつも冷たいけどお願いすると助けてくれたり…』

與那城『たしかになんやかんや汐恩は面倒みいいよね』

白岩『わかる』





なんだこの恥ずかしすぎる時間は。


奥歯を噛み締めていないと変な顔になりそう。



拓実くんの目線が地味に痛い。









女性『じゃぁ一緒に居ると安心する…とかそういう感じですか？』



うなずきながら話を聞いていた
女性アナウンサーがそう尋ねると、


Aは「いやいや」と首を振った。






『あの人あざとくおねだりすれば
多分何でも聞いてくれるんで、楽かなって』



鶴房「…………」

豆原「あの人全国放送知らないのか…」

川西「……」









少しでも「もつちょっと可愛がってやるか」

とか考えた自分がアホだった。






.

* shiroiwa→← * mamehara

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す