「 日常 」 * kawanishi ページ1
*
「ああぁ〜ｯｯｯ!!!!!」
時刻は午後の1時過ぎ。
昼ご飯を終え、午後すぎからの取材にそなえて
身支度を進めていると
突然叫び声が響いてきた。
声の主は間違いなくアイツ。
何かあったに違いはないだろうし
念のため隣の部屋へ向かう。
川西「おーい？うるさいぞ〜」
いつもどおり鍵はかかっていない。
開けて中に入ると嫌な焦げ臭い匂いが広がっていた。
「俺の…パスタ…」
川西「…なにやってんの」
「あ！拓実くん…！いいとこに…！」
キッチンの前でがっくりうなだれてるAは
俺に気づくとまるで神様でも拝むように
顔を明るくさせて見上げてきた。
「可愛い」と褒められるベビーフェイスが
あざとく見えるが無自覚だろう。
「俺、お昼にパスタ作ろうと思ってて…
でもなんか…変になっちゃって」
川西「うわ、なんでパスタが焦げてんの」
「パスタ炒めたら美味しいかもってぇ…!!」
川西「アホやなぁ」
「たっくんお願い！俺を助けて！」
俺とあまり身長の変わらないAは
目に涙をためて迫ってきた。
眉を寄せるその顔は
まるで捨てられそうになった子犬。
垂れたしっぽと耳の幻覚も見える。
困ってる年下を放っておくわけにはいかない。
これが豆とか汐恩なら
迷わず助けようとしていただろう。
俺はわざと満面の笑顔を作ると
比例するようにAの顔も笑顔になった。
川西「や・だ・ね」
「……」
川西「自分のケツくらい自分で拭きな」
「チッ」
川西「あれぇ。年上に舌打ちしていいと思ってんの？」
「拓実くんなんかもう知らん！はよ出てって！」
さっきまでの甘えた年下オーラはどこへやら。
俺の返事を聞いた瞬間、うるうるの目は半目になり、
軽蔑するような眼差しでジトッと睨んでくる。
川西「うわひど。それが人に物を頼む態度？」
「頼んでない。つかヤダって言ってたじゃん！」
川西「もっと可愛くおねだりしてれたら
良いかもなぁって思ってたけど」
「え、うそ」
川西「うん。ウソ」
「……」
川西「ほら早く片付けたら？今日取材って知ってた？」
「あ"っ！」
川西「じゃ」
「た、たっくん！さっきはごめん！ね、
片付けだけでもてつだって！おねがい！」
相変わらずの手のひら返し。
どんどん楽しくなってしまうのは内緒。
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リリ(プロフ) - Shiuさん» そうなんですね！過去のお話を読んでみたかったので日プに関連する物じゃなくても大丈夫です！ありがとうございます！ (2021年9月3日 7時) (
レス) id: e69c66779e (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - まひろさん» リクエストありがとうございます！1対1の絡みも書きたいと思っていたので嬉しいです(*´∀｀*)リクエスト受け付けました！ (2021年9月3日 1時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - リリさん» リクエストありがとうございます！男主くんの過去がかなりどんちゃん騒ぎでして、彼だけ日プではなく別ルートの設定なのですが大丈夫でしょうか…(T_T)日プ時代の彼らとも接点はある予定です！ (2021年9月3日 1時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - やーさん» コメント、そしてリクエストありがとうございます！！男主くんを書きながら「大丈夫かな…」と不安もあったのでそう言ってもらえて嬉しいです(*´∀｀*)リクエスト受け付けました！ (2021年9月3日 1時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - 瑠姫くんとの絡みがみたいです！！ (2021年9月2日 13時) (レス) id: 48b619f778 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiu
| 作成日時：2021年1月19日 18時
