3話 ページ3
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意識を繋ぎ止めながら、どうにかこうにか
目の前の暗号器を仕上げた。
ばくばくと暴れる心臓は、
この荘園でどんなにゲームを
重ねても慣れそうにない。
ちょうどその時、ハンターに追われていた
デミが二度目の攻撃を食らった。
ゴーン…とハンターの存在感が溜まった
嫌な音が響き渡る。
サバイバー用チャットで助けに行く合図をした。
距離も近い。
他の二人は新しい暗号器に取り掛かるだろうし、
こちらのほうが効率いいだろう。
黒猫が足元に忍びよって来たが籠手を使い、
椅子の前まで飛び出した。
すぐに救助されると焦ったようで、
攻撃のタイミングをずらすとともに救助。
ハンターの『使徒』はあまりまだゲームに
慣れていないようだ。
「 助かったよナワーブ…!! 」
「 おう、もう少し耐えてくれ 」
デミと少しだけ会話をして、
彼女は誠心病院の院内へと駆け込んで行った。
残り暗号器は2台。
しかしデミの見事なルート選択で
負荷がかかったわけでもないから、
二度目の救助で通電することが出来るだろう。
もうひと仕事だ。
そう思った矢先。
不気味な呪文を囁く声が脳に染み込んできた
かと思うと、
次の瞬間、嫌な音が響きわたった。
同時に、暗号解読をしていたホセに
ダメージが入る。
「 くそ…っ 」
ゲームに慣れていないと見たが、
状況判断はできるらしい。
楽に勝たせてくれるわけがなかった。
チェイスが難しい付近での解読だったため、
ホセは近い位置で倒れてしまった。
距離を離す板もないのだから仕方ない。
「ナワーブ！どうする？！」
院内からデミが駆け寄ってきた。
コイツは酒を持ってるが、
あとのことを考えて飲むのはやめたのだろう。
「俺が助けに行く。解読を頼んだ」
「分かった。怪我したら、酒を飲ませてやるよ」
「あぁ、楽しみにしておく。
瞬間移動にだけは気をつけてくれ」
そしてその時、1台の暗号器が上がった。
残り一台、新規で回すことになる。
だが、俺のサポート次第では勝ちを狙いに行けるはずだ。
「 Aに見せてやりたいねぇ、アンタの勇姿 」
「 ……Aは関係ねぇだろ 」
背中におかしそうに笑う声が届く。
随分と余裕なようで。
信頼してくれてるなのだろうけど。
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Shiu(プロフ) - フルグラ、リ傭・オフェ傭推しさん» コメントありがとうこざいます！甘くするぞ！という目標で書き始めたのにすでに甘くない…！どんな終わりになるのか自分でも想像つきませんが、楽しんでいただけるようがんばります！ (2020年9月30日 21時) (
レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
フルグラ、リ傭・オフェ傭推し - わーい！ナワーブくんだっ。更新頑張って下さい(´▽｀) (2020年9月30日 19時) (レス) id: d8c098f262 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiu
| 作成日時：2020年9月27日 3時
