10話 ページ10
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放課後。
ささら「それじゃぁしゅっぱーつ！」
「お〜」
白岩「まだついていけてないんだけど…」
川西「……」
校門の前で集まった私たち4人。
元気いっぱいのささらさんは私たちのテンションに
不思議がる様子もなくズンズン進んでいく。
瑠姫くんは私と川西の顔を交互に見比べ、
川西は口をとがらせたまま。
この状況になるには、少し時間を遡る。
5限目の授業が終わったあと。
こちらから向かう前に廊下には既に
ささらさんが仁王立ちで待機していた。
川西「…あの人が ささらさん？」
「うん…」
川西「Aから言いにくいやろ、俺が断ってくるわ」
「え！」
あの人見知りの川西が…！
自分から話しかけに…？！
隠さず驚いてしまう私に背を向けて
颯爽と廊下へ出る川西。
何か挨拶を交わしたあと、
ささらさんが何やら嬉しそうに身振り手振りしてみせる。
川西は少し後ずさりして、いくつか会話を交わすと
手を振って解散した。
真剣な面持ちで私の前の席に戻ると息を深く吐く。
川西「4人で買い物しに行こか」
「だと思ったわ」
「だってあんな押されると断れんくて〜」と
身に覚えのある言い訳を零す川西。
出掛けること自体私は構わない。
ただ、ささらさんは私を「利用する」気しかないことは
分かりきっている。
その事実がどうにも億劫だった。
「いつ行くの？」
川西「……きょう」
「今日?!」
川西「『野球部今日オフだよね』って言われたら
なんも言えへん…」
「あーあー…」
川西「なぁーAも一緒に来てっ」
「それは行くけど…瑠姫くんどうするの？」
川西「るっくんまで巻き込むわけにはいかへんし…」
ささら「あ！瑠姫先輩っ♡」
廊下から高い声が響いてきて、
思わず2人で立ち上がる。
教室の入り口にはカバンを持った瑠姫くんと
可愛いお顔で見つめるささらさん。
ささら「ねっ、瑠姫先輩も遊び行きましょ？」
白岩「俺“も”？」
ささら「拓実くんと乙守さんも一緒です♡」
遠くで不思議そうな視線を送る瑠姫くん。
隣の川西はどこか申し訳なさそうに口を尖らせていた。
そして、今に至る。
白岩「帰っちゃダメ？」
川西「居て！おねがい！」
人見知りの2人はまるで窮地に追い詰められた小動物。
仕方なく私が2人をフォローするしかないのだ。
「まぁ、楽しいかもよ。お出かけ」
．
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A(プロフ) - はい！暑さもまだ続きますし無理せず生活なさってください！ (8月30日 6時) (
レス) id: 25cd72813f (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - Aさん» はじめまして！お返事が遅くなり申し訳ありません…！温かいコメントありがとうございます( *´艸｀)かなり不定期更新ですが、これからちょくちょくお話書けるようがんばります！とても励みになります、ありがとうございます！！ (8月29日 22時) (レス) id: 4d51508915 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 初めまして！お話とても面白いです！続きがとても気になります。お時間があれば書いて欲しいです！ (8月8日 13時) (レス) @page9 id: 25cd72813f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiu
| 作成日時：2023年5月17日 18時
