1話 ページ1
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女子トイレに入ろうとすると
「性別間違えてる」ってからかわれた小学生。
セーラー服がどうしても似合わなくて
ほぼ体操服とジャージで過ごしていた中学生。
そして今日。
高校2年の春。
女子「一目惚れしました…！」
「…えっと……」
人生でたしか10回目、同性、つまり女の子に告白された。
最初はドッキリか何かかと思ったけれど、
ほとんど面識がないのに一生懸命想いを
伝えてくれる様子から嘘では無いことはわかる。
とても気持ちは嬉しい。
嬉しいけれども。
「ごめん…初対面の子とは付き合えないかな…」
女子「どうしてですか？私が後輩で、女だから…っ？」
「ち、ちがうちがう！女子とか関係ないよ。
よく知らない関係で付き合うことが出来ないと言うか…」
目の前の女の子の目に涙が溜まるのが見えて、
慌ててハンカチで拭ってしまう。
そう。
こういう所作がいけないことだと分かってはいるのに。
女の子は一瞬驚いたように目を見開いて、
それから酷く切なそうに叫んだ。
女子「振るくせに思わせぶりなことしないでください…っ！」
「あっ、ごめん、そんなつもりは……」
私の謝罪の言葉は言い切る前に中庭に溶けて消えていく。
走り去っていった女の子の背中をぼんやり眺めて、
思わずため息がこぼれてしまった。
川西「なんか…すごかったな、今の子」
「川西……」
とても
遠慮がちに手を上げて声をかけてきた。
いつから見てたんだろ。
目線が変わらない彼は、
目線が変わらないのに見上げてくるような上目遣いで。
あどけなさが浮かぶ「可愛い顔」を
なんだか今だけは直視出来なかった。
川西「中学の時もAのファン結構居たよ。
これからいっぱい告られるかもね？」
「……」
にひ、と笑う川西。
その笑顔を見ると、さっきの女の子の悲しそうな顔が
少しだけ薄らいだ気がした。
罪悪感で胃痛が酷かったけど、
今ならご飯も食べれるだろうか。
「川西だってモテるじゃん」
川西「Aほどじゃないよ」
「褒めてる？」
川西「もち！」
「…………」
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・高校2年生
・所作や雰囲気にイケメンが漂う
・ファンクラブがある(らしい？)
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A(プロフ) - はい！暑さもまだ続きますし無理せず生活なさってください！ (8月30日 6時) (
レス) id: 25cd72813f (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - Aさん» はじめまして！お返事が遅くなり申し訳ありません…！温かいコメントありがとうございます( *´艸｀)かなり不定期更新ですが、これからちょくちょくお話書けるようがんばります！とても励みになります、ありがとうございます！！ (8月29日 22時) (レス) id: 4d51508915 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 初めまして！お話とても面白いです！続きがとても気になります。お時間があれば書いて欲しいです！ (8月8日 13時) (レス) @page9 id: 25cd72813f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiu
| 作成日時：2023年5月17日 18時
