25話 ページ25
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槍門「…アンタさぁ、下手すぎない？」
翌日。
授業が終わりいつも通りにレッスン室に集まり
黙々と練習をしていると、
いつも通りスタイル抜群の槍門さんに厳しい口調で
ズバッと吐き捨てられた。
「そ、そんなに…？」
槍門「ダンスじゃないわ。そっちはキレキレで文句なしやで」
「ありがとうございます…」
槍門「蓮となんかあったんやろ」
ぎち、と神経が固くなった気がした。
思わず彼女の方を振り返ると、
「焦りすぎ」と鼻で笑われてしまう始末。
なんとなく辺りを見渡してみたが
蓮くんはまだ来ていない様子だった。
「…蓮くんいないですけど」
槍門「アンタって愛想笑い上手いし腹立つけど
蓮のことなるとごっつ分かりやすくなるねんな」
「そ、そうですか〜？！なんもないですよぉ！」
槍門「えぇってそんなテンション。逆にウザイわ」
「…………」
槍門「スカウトのことやろ？」
「エスパー？！」
槍門さんはもう一度鼻で笑うと「蓮も悩んでるみたいやで」と
壁にもたれながら腰を下ろす。
スラリと長い足をクロスさせるとまるで雑誌撮影のモデルさんだ。
蓮くんも悩む……
「蓮くん優しいですからね…はは……」
槍門「せやな。アンタなんか勿体ないくらい気も使えるしなぁ」
「……、…」
槍門「あー嘘や。そんな泣きそうにならんといて」
「なっでないでずぅ〜…っ」
槍門「うわ、ぶっさ〜…」
槍門さんの毒舌なんて慣れてるのに。
大したことない筈の言葉が胸に突き刺さって抜けてくれない。
ふとその時、「Aちゃーん」と誰かに呼ばれた。
有川「今日ご飯行こうよ！｣
「みっちゃん…」
槍門「有川空気読めへんの？」
有川「なんすか空気って！読むもんじゃないっすよ、
吸うもんです！」
おちゃらけた様子のみっちゃんに肩を組まれながら
「だよねー？」って笑いかけられる。
ご飯…行こうかな。
少しでも蓮くんのことを考えたくないもん。
ダンスしてても、何をしてても
頭から離れない彼のことなんか……。
お誘いの返事をしようとした瞬間、
肩に乗せられていた腕が離れて行った。
代わりに誰かがみっちゃんと私の間に
割って入ってくる。
「蓮くん…」
川尻「有川、人の彼女に遠慮なさすぎなんよ」
俺のよ、Aちゃんは。
私の方を見ずに言うから
彼がどんな顔をしてるのかは分からなかった。
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Shiu(プロフ) - ぴさん» コメントありがとうございます！お返事が遅くなってしまってすいません…！最近ようやく私生活が落ち着き、他作品から完結に向けてお話を進めています。こちらのお話もきちんとした形に終わるよう更新する所存です、もし良ければお待ちいただけると幸いです…！ (4月10日 21時) (
レス) @page29 id: de23370fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 感情移入して泣きそうになりました…更新楽しみにしてます… (10月1日 3時) (レス) @page29 id: 69b32d86ae (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - ななしさん» こんばんは！暖かくやさしいコメントをありがとうございます…！終盤直前で停止させてしまってすいません(；-；)完結させたい気持ちはとてもあります！また楽しく読んでいただけるようがんばります!!励みになりました、ありがとうございます！ (6月21日 19時) (レス) id: 4d51508915 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - コメント失礼します。主人公の性格も蓮くんも人間らしくて素敵で、読んでいて落ち着く(表現変かもしれません)お話でした⋯！更新まったり楽しみにしています✨ (2022年6月20日 15時) (レス) @page29 id: 791bab0b0f (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - ^^さん» コメントありがとうございます！数少ない小説の中から見つけて下さりありがとうございます(*´-`*)妄想空想こじらせた小説ですが、実際の蓮くんはもっとかっこよくて魅力的な方です…！ぜひ堕ちましょう💓💞更新頑張ります！ (2022年6月9日 5時) (レス) id: 4d51508915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiu
| 作成日時：2021年9月8日 2時
