21話 ページ21
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ダンスフェスティバル当日。
参加できなくなった私は観客席からその様子を見ることになった。
仕方ないし、怪我した私が悪いけど、
やっぱり踊ってるところを見ていると悔しい気持ちは残ったまま。
與那城「Aちゃん」
「與那城先生！」
開始までじっと待っていると、
整骨院の制服ではなく私服の與那城先生が声をかけてくれた。
シャツを羽織ったスタイルでシンプルな着こなしなのに
大人な男性って感じがぷんぷんする。
「人多いのによく見つけられましたね」
與那城「空いてる席ないかなーって探してたんだ。
そしたら見覚えある背中あったから」
「なるほど。あ、お隣良ければどうぞ」
與那城「おぉ、どうもどうも」
ガタイの良い與那城先生が隣に座ると
かなり存在が大きく感じる。
周りの席の女の子たちが先生を振り返っては
頬を赤らめてはしゃいでるのが見えた。
ご本人はのほほんとステージを見上げて
「いつ始まるんだろう」って呟いてる。
「もうすぐ1団体目が入るはずです」
與那城「そっかぁ。足の調子はどう？」
「今からでも走れます」
與那城「だめでしょ。テーピングはうまくできた？」
「…慣れてはきました」
與那城「練習あるのみだからだね」
「部活動みたい」
そうこうしてるうちにダンスフェスティバルが開幕した。
ど派手なパフォーマンスに大音量の音楽。
盛り上がる歓声に、心臓がドキドキする。
「…やっぱ、踊りたかったな」
ダンスを踊る人たちは真剣な表情だったり
ハツラツとした笑顔だったりするけど、
とにかく生き生きとしていて。
自分の大学以外のダンスを見るのは初めてだから
個性豊かなパフォーマンスの数々にどんどんに引き込まれてしまう。
與那城「あ、蓮だ」
「……」
私達の大学の番になるのもあっという間。
顔見知りの彼らだけどステージで衣装を着てメイクをすれば
雰囲気がガラリと変わっていた。
特にセンターで踊る蓮くんの姿は息を呑むほど。
実際、私は息をするのさえ忘れてしまいそうだった。
與那城「蓮もね、昔怪我したことあるんだ」
「え？」
與那城「痛くないフリが上手かったから誰にもバレなかったみたいで
けど悪化してからしばらくできなくなっちゃったの」
「……」
與那城「Aちゃんには
同じ目にあってほしくなかったんじゃないかな」
與那城先生が優しく微笑みながら、教えてくれた。
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Shiu(プロフ) - ぴさん» コメントありがとうございます！お返事が遅くなってしまってすいません…！最近ようやく私生活が落ち着き、他作品から完結に向けてお話を進めています。こちらのお話もきちんとした形に終わるよう更新する所存です、もし良ければお待ちいただけると幸いです…！ (4月10日 21時) (
レス) @page29 id: de23370fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 感情移入して泣きそうになりました…更新楽しみにしてます… (10月1日 3時) (レス) @page29 id: 69b32d86ae (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - ななしさん» こんばんは！暖かくやさしいコメントをありがとうございます…！終盤直前で停止させてしまってすいません(；-；)完結させたい気持ちはとてもあります！また楽しく読んでいただけるようがんばります!!励みになりました、ありがとうございます！ (6月21日 19時) (レス) id: 4d51508915 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - コメント失礼します。主人公の性格も蓮くんも人間らしくて素敵で、読んでいて落ち着く(表現変かもしれません)お話でした⋯！更新まったり楽しみにしています✨ (2022年6月20日 15時) (レス) @page29 id: 791bab0b0f (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - ^^さん» コメントありがとうございます！数少ない小説の中から見つけて下さりありがとうございます(*´-`*)妄想空想こじらせた小説ですが、実際の蓮くんはもっとかっこよくて魅力的な方です…！ぜひ堕ちましょう💓💞更新頑張ります！ (2022年6月9日 5時) (レス) id: 4d51508915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiu
| 作成日時：2021年9月8日 2時
