「追懐」*sato ページ10
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「けーごくん！出かけよう！」
ある日の夕方。
午前中の仕事が一段落して
一息をつこうかなと思った矢先だった。
ノーノックで躊躇なく扉をぶち開けたAは
満面の笑顔で俺の隣に座り込んでくる。
帽子にマスクにトートバッグ。
もうフル装備だ。
俺はラフな部屋着に着替えたばかり。
目を爛々と輝かせてるのはいつものことだけど
気を抜いていたのもあってちょっと眩しくて鬱陶しい。
佐藤「いいんだけどさぁ〜せめてLINE入れてくんない？
俺今くつろぐぞって思ったとこなんだよ」
「あ、くつろぐ？3分だけね！」
佐藤「囚人生活か何かなの？」
「俺は早く出掛けたいもん。夜皆でミーティングあるし」
佐藤「どこまでもわがままな子！」
まぁでもおちびの方からお出掛けの誘いをしてくるのは
結構久しぶりかもしれない。
ここのところ忙しかったし
気分転換に出掛けるのもありかもな。
佐藤「仕方ないから用意してあげる」
「やったぁ！」
佐藤「おちびは良い子でおすわりしてなさいね」
「おちびって言うな！」
キャンキャン噛み付いてくるけど
言われたとおり座ったまま動く様子がない。
なんやかんや良い子。
こういう素直なとこは可愛いと思う。
言わないけど。
適当にクローゼットから服を引っ張って着替え、
カバンの中に財布やイヤフォンを入れていく。
ハットを被って姿見で全体を確認してから
Aの方を向けば
ぼーっとこちらを眺めてるだけ。
佐藤「？ 準備終わったけど」
「けーごくんって身支度の段階からかっこいいっすよね」
佐藤「なにそれ」
「見惚れちゃったよぉ」
佐藤「俺のプライベートはプレミア公開だから
月額5000円ね」
「そこは初回無料でしょっ！」
よくわからないノリに んふふ とはにかむA。
「じゃぁ行きましょう！」と立ち上がるけど
俺の肩くらいしかない身長で。
思わず頭に手を置いてしまう。
よくわかっていないAは不思議そうに
こちらを見上げてきた。
「なに？」
佐藤「いや、いい位置に頭来るなぁって」
「俺よく頭の形褒められる」
佐藤「いや形じゃなくて位置ね。高さ」
「わかってるよ！聞こえてないふりしたのにっ！」
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佐藤くんとのお話です。
お買い物に行きます。
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Shiu(プロフ) - やーさん» こちらこそリクエストありがとうございました！またどこかのタイミングでよなさんとの1:1なお話書きたいと思ってます(*´ｪ`*)包容力めっちゃ良いですよね…！ (2021年9月7日 12時) (
レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
やー - リクに答えて頂きありがとうございました！ほんと母なよなさん好きです(笑)かわいいお話ありがとうございました♪ (2021年9月7日 10時) (レス) id: f6284e2979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiu
| 作成日時：2021年9月3日 2時
