「藹々」*yonashiro*★ ページ7
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「しょーくんｯｯ！」
ある日の夜。
夕方まで仕事があって
そのあとに練習、と割とハードな一日だった。
ゆっくり珈琲でも飲もうかとお湯を沸かしていたその時、
勢い良く扉がぶち開けられる。
ちょっとびっくりしたけど、
大きな足音を立てて現れたのは
部屋着に着替えたAで。
與那城「はいはい。どうしたの」
「まめが酷いの！」
與那城「まーた喧嘩したのあなたたち」
鼻息荒くしながら涙目のAは
お湯を湧かしているというのに
ひしっと腰にしがみついてくるので
宥めながら火を切った。
こうして夜にAが泣きながら飛びついてくるのは
よくあることなので慣れている。
與那城「A、珈琲飲む？」
「…苦くないやつがいい」
與那城「わかった。そっちの方行ってて？
ここ火使うから危ないのよ」
Aは鼻水を啜ってから「ん！」と
元気よく返事をして離れて行った。
…なんか背中濡れてる気がするけど、まぁいいか。
苦いのが苦手なAのためにミルクと砂糖たっぷりの珈琲と
マネージャーさんからもらったクッキーを
皿に乗せてローテーブルのある部屋に持っていく。
ぶすっと拗ねていたAは
お菓子を見るなり目を輝かせた。
…なんか、孫ができるのってこういう感じなのかな。
そんな歳離れてないけど、
どこまでも子供っぽいAを見てると
自分が酷く大人っぽく思えてしまう。
與那城「それで何があったの？」
「まめがね、純喜くんたちと笑ってたから
『何話してたの』って聞いたら
『Aくんには関係ない』って変顔してきたの！」
與那城「あらー。それはまめが酷いねぇ」
「そうだよねぇ?! それなのに純喜くんたち笑ってるだけでさっ！」
目をキラキラさせたと思ったら
憤慨しながらクッキーを口に押し込んでいくA。
溢されてしまうと少し困るので
お皿を受け皿にするよう伝えると、
「しかもさぁ！」と怒りながら
素直にやってくれた。
…良い子。
「まめってば
『怒ると幼稚園児っすね。あ、いつもか』って
笑ってくるの!! 俺のほうが歳上なんだけどッ!!」
與那城「うーんみんなAが可愛くて仕方ないんだよ」
「可愛がられた覚えないもん！」
『怒ると幼稚園児っぽい』の言葉を否定できてないけど、
Aはそれにすら気づいていないみたいだった。
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Shiu(プロフ) - やーさん» こちらこそリクエストありがとうございました！またどこかのタイミングでよなさんとの1:1なお話書きたいと思ってます(*´ｪ`*)包容力めっちゃ良いですよね…！ (2021年9月7日 12時) (
レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
やー - リクに答えて頂きありがとうございました！ほんと母なよなさん好きです(笑)かわいいお話ありがとうございました♪ (2021年9月7日 10時) (レス) id: f6284e2979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiu
| 作成日時：2021年9月3日 2時
