*sato ページ12
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「佐藤さんって、どこで服買ってますか」
“あの日”から数週間。
まだまだ壁を感じる三崎が
なんと俺のところにそんなことを聞きに来た。
ドアをノックすればいいのに
玄関の前でじっと出てくるのを待っていたらしい。
佐藤「どこって、駅とか通販だけど」
「どんなふうに服選んでますか」
佐藤「……あの、良かったらだけど、
今日このあと一緒に行く？」
ニュースキャスターかと思うくらい真剣な顔の三崎は
俺の言葉に一瞬目を大きくさせ、
すぐに「お願いします」と大きく頷いた。
佐藤「あと用あったらLINEするか
普通にノックして入ってきてよ」
「わかりました」
佐藤「真面目か」
黒のパーカーに黒のニット、黒のズボン。
真面目な性格の不審者かっつーの。
そんな心のツッコミを知る由もない三崎は
「善処します」と返事をする。
そんな三崎のファッションセンスは
正直救いようがなかった。
佐藤「すげぇよ逆に」
「？」
佐藤「…っふふ、あーもーほんっと、あっはは！」
どう見ても変なのに。
三崎は何がおかしいのかわからないみたいで
俺の言葉に眉を寄せた。
それがもうおかしくて。
突然笑う俺に三崎はさらに眉を寄せる。
変なのはそっちだというのに。
佐藤「三崎…あーAでいいか。
その堅苦しい敬語どうにかしてよ」
「…すいません。努力します」
佐藤「あと『佐藤さん』じゃなくて『景瑚』でいいから」
「…はい。がんばります」
三崎は苦虫を噛み潰すような顔で頷く。
まぁ敬語もそうだけど、
まずそのファッションセンスをどうにかすべきか。
.
「マジでいいんすか！」
古着屋の買い物を終え、
俺達は隠れ家のようなクレープ屋を見つけた。
いい服を買えたこともあるし
ご馳走してあげると伝えればパアッ！と顔を輝かせる。
佐藤「500円までね」
「このストロベリースペシャルがいい！」
佐藤「余裕で800円超えてるけど」
「アイスとチョコトッピング追加したい！」
佐藤「はぁー…遠慮を思い出してほしいんだけど」
あまりにもボリューミーなクレープを頬張り
幸せそうにうっとりするA。
口元に生クリームをつけっぱなしにしてるので
指で取ってあげると「んふ」なんて嬉しそうに笑う。
…まぁ、昔よりはこっちのほうが可愛げあるかもしれない。
「けーごくん彼氏力高いっすね！」
佐藤「こんな彼女お断りだけどね」
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Shiu(プロフ) - やーさん» こちらこそリクエストありがとうございました！またどこかのタイミングでよなさんとの1:1なお話書きたいと思ってます(*´ｪ`*)包容力めっちゃ良いですよね…！ (2021年9月7日 12時) (
レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
やー - リクに答えて頂きありがとうございました！ほんと母なよなさん好きです(笑)かわいいお話ありがとうございました♪ (2021年9月7日 10時) (レス) id: f6284e2979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiu
| 作成日時：2021年9月3日 2時
