26話 ページ26
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翌朝。
集合場所までの道の途中、
いつも私の様子を見に来てくれるるっくんは居なくて
代わりに挙動不審なじゅんきの姿が。
隠しもしない気まずそうな目線に
思わずこちらから話題を振ってしまう。
「るっくんと私の事？」
河野「うぇ?! な、なんでっ」
「じゅんきは昔から隠すの下手だもん」
河野「…、…遠回しとか、オブラートとか苦手やねん…」
叱られた子供のように凹むじゅんき。
彼なりに悩んで悩んで最適な接し方を探してくれてるのは
すごく伝わっているので、そんなに気にする必要なんかないのに。
河野「瑠姫のこと振ったん？」
「振ってないよ、告られてもないけど」
河野「んん？でも『幼馴染としてだけじゃない』
って言おうとした瑠姫のこと拒否ったんやろ？」
「言い方が酷いなぁ…まぁ、そうだけど…」
河野「俺、こんなに一緒に居るのにわからんねん。
なんでAと瑠姫は付き合わへんの？」
「るっくんが私のことを好きじゃないからだよ」
河野「いやそれは無いやろ」
「ああ、言い方間違えたね。
『幼馴染として』好きかもしれないけど、
『女の子として』はちがうでしょ？」
河野「……」
「るっくんが私に優しくしてくれるのは全部『幼馴染』だから。
もし幼馴染として出会ってなかったら、きっと今とはずっと違ったよ」
じゅんきは難しそうな顔をして黙ってしまう。
「それがね、こわいんだ。
るっくんが私を『幼馴染』じゃなくて
『普通の女の子』として見た時。
どんな風に映るのかって」
河野「……」
「じゅんきは知ってるでしょ？すっごく性格悪いの、私。
ひねくれてるし、可愛げもないし、なにより複数相手との
喧嘩も全然へっちゃらなんだよ」
本当の私は、『お姫様』よりもずっとかけ離れた存在。
そんな『女の子』のへ『王子様』は
いつまで手を差し伸べ続けてくれるだろう。
るっくんが優しくて『王子様』で居てくれるのは
私が『幼馴染』だからという、それだけ。
幼馴染でもない普通の女のコとして見られた時、
果たして彼の目にはどう映るか。
想像しなくてもわかってしまう。
「だから私は、」
河野「いや、何が違うん？」
ずっと黙っていたじゅんきが話をさえぎった。
さっきまでの難しい表情はどこかへ消え、
すでに答案を解き終わった小学生みたいな顔をしている。
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Shiu(プロフ) - シキさん» 温かいコメントありがとうございます…！そして他作品も読んでくださってるみたいで…！すごく凄く嬉しいです、ありがとうございます！この作品もまた読み返して貰えるようなお話になるよう頑張ります！ありがとうございます！ (4月10日 21時) (
レス) id: de23370fb2 (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - ゆかさん» はじめまして！瑠姫くんJAMの方に読んでもらえてすごく嬉しいです……！ふたりが付き合うかどうか、今後の展開をお待ちいただけますと幸いです( ,,._.,,)温かい励みになります！ありがとうございます！更新頑張ります！ (4月10日 21時) (レス) id: de23370fb2 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - 初コメ失礼します。お久しぶりの更新ありがとうございます。Shiu様のお話どれも何回も見返すくらい大好きなので嬉しいです。ご自分のペースで無理なさらないでください。また更新楽しみにしてます♡ (4月9日 19時) (レス) id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 初コメです☆久々の更新待ってましたよ☆あたしるんき推しの瑠姫くんJAMなのでこの話し書いてくれて嬉しいです(/ω＼)♡過保護すぎる瑠姫くんも大好きなので早く(合宿中とかで)主人公と瑠姫くん付き合って欲しいです♡無理せず更新頑張ってください☆ (4月5日 21時) (レス) id: 826cdd421b (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - りんさん» はじめまして！温かい感想とお言葉ありがとうございます！身に沁みます(T_T)これならも楽しんでいただけるようがんばりますね！！とても励みになります！ありがとうございます！！ (2021年9月18日 12時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiu
| 作成日時：2021年8月27日 11時
