45話_his.story ページ45
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星空の綺麗な夜だった。
瑠姫くんたちの試合を見た帰り、
のんびり歩く空気が居心地よくて
この先もこの人と歩いてたいなぁなんて
考えていたその時。
「私、佐藤くんが好きです」
佐藤「え…っ」
じっと俺を見上げる綺麗な目。
下唇を軽く噛むのは彼女が恥ずかしいのを
我慢する時の癖だと知っている。
……今、好きって言った？俺を？
出会った当初よりも心を開いてくれてる自覚はあったし、
今度の赤点回避ご褒美デートで絶対告白すると
計画を立てている真っ最中だったから、
頭の中が混乱してしまって。
佐藤「え、あ、き、聞かなかったことにしていい？」
「え…」
後々冷静なったら本当に自分は
なんて惜しいことをしたんだろうと
心の底から後悔。
変にカッコつけようと形にこだわり過ぎたらこのザマ。
好きって言ってもらえて嬉しくて
浮かれてテンション上がってあのとき
「付き合って」って言えばよかったとか
アホみたいに考えてたら
まさかの熱が出た。
これはまさか、知恵熱？
本当は今すぐ会いに行って
昨日の話の続きをちゃんとしたいって思ってたのに。
情けなさに余計熱は上がり、
瑠姫くんたちが来てくれたときはフラフラで。
…まさか、Aさんが来てくれるなんて
考えもしなかった。
瑠姫くんの配慮と俺の我儘で
なんとお泊りすることになったAさん。
夢かと思ったし、夢でもいいと思った。
けど部屋に混ざるAさんのにおいが
現実だと教えてくれる。
「…熱のせいにしたら、許さないよ」
眉を寄せて一生懸命平然を保とうとしてるけど
顔が真っ赤なのがどうしようもなく可愛くて。
ツンとした態度が照れ隠しなんて
この人はどこまで無意識に俺を煽るんだろう。
そんなことしない、なんてカッコつけたけど
我慢ができなくなってしまったのは
熱のせいかもしれなかった。
Aさんがここにいてくれる事実を
Aさんが俺を好きだと言ってくれた想いを
全部を確認したくて、俺のものにしたくて。
ぼーっとする頭にAさんの匂いが追い打ちして
そのまま食べたくなってしまうのも我慢するのがやっと。
佐藤「好きだよ、Aさん」
「…ん」
Aさんは下唇を噛んで俯いていた。
困ったなぁ。
何度言葉にしても俺の気持ちに追いついてくれないから
まだまだ伝えきれてないのに。
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Shiu(プロフ) - tomo102030ytnさん» わわわ…！作り手として光栄すぎるお言葉をありがとうございます…！！そんなふうに思っていただけて作れてよかったなぁとあらためて思います(;_;)続編がんばりますね！また読んでもらえたら嬉しいです(*´∀｀*) (2021年9月10日 21時) (
レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - かんさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます！胸キュンしてもらえたみたいでとてもうれしく思います(*´∀｀*)こちらこそ温かいコメントをありがとうございました！！ (2021年9月10日 21時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - いちごだいふくさん» いつもお話読んてくださりありがとうございます！褒め言葉のオンパレードにニヤニヤが止まりません…(*´∀｀*)温かいお言葉本当にありがとうございます！とても励みになります(;_;)！！ (2021年9月10日 21時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
tomo102030ytn(プロフ) - コメント失礼します。佐藤くんのお話凄く面白かったです!!!他の作品もですが全ての作品を読みたい!!!と思わされる作品で感動しております。続編も楽しみにしています!!! (2021年9月10日 20時) (レス) id: cbe5d57ce7 (このIDを非表示/違反報告)
かん - すてきなお話ありがとうございます! テンポよくお話が進んでいくのであっという間に読んでしまいました！けいごくんこ甘々なところ毎回最高に胸キュン回でした！！ (2021年9月9日 22時) (レス) id: 00b03b7ef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiu
| 作成日時：2021年8月12日 23時
