第六十二訓「三半規管弱い奴は酔い止め薬常備しとけ」 ページ12
「ま、こんなもんだろ」
次ページではもうテロリストぶっ倒しちゃって地獄旅行から宇宙旅行へと即変更。あ? メタいって? うるせー良いんだよこれ小説だから。
「うおおおスゲー!!」
「侍! ラストサムライ!! ブラボー」
座席から拍手の嵐。ある者は喜び、ある者は泣き、ある者は俺達に賞賛の言葉を浴びせる。手を挙げて賞賛の言葉に応えているとガチャンと聞き覚えのある音。
三人同時に後ろを振り返るとテロリストの残党が。
「ふざけやがって、死ねェェ!!」
こちらに銃口を向けて弾をぶっ放そうとする男。咄嗟に近くにいた新八と神楽を引き寄せ、背中に隠す。木刀を引き抜き銃口の向きを変えようと下から上へ振り上げようとした瞬間、男がいる後ろの扉が急に開き、その扉で強く身体を叩きつけられたそいつはそのまま気絶。ピクリとも動かなくなってしまい、振った木刀は空振りに終わった。
「あ〜気持ち悪いの〜酔い止め飲んでくるの忘れたきーアッハッハッハ」
扉を開けた張本人の方を見やるとそこに居たのは白い毛むくじゃらのでっかい犬に噛まれた黒い毛むくじゃら。
「定春ぅ!! このヤロー定春ば返すぜよォォ!!」
「あふぁ!!」
眼の色を変えた神楽の飛び蹴りが炸裂し顎を蹴られた黒い毛むくじゃら……長いから黒もじゃにしよう。黒もじゃは後ろに吹っ飛び、頭を扉に強打した。
定春に再会でき、撫でまわす神楽を横目に延びてる黒もじゃに近づく。
「! こっ、こいつは……」
「結さん知り合い?」
新八の問いかけに答えようとしたその時、とてつもなく大きな轟音が響き渡り船が大きく揺れどこからか焦げ臭い硝煙の匂いが漂う。
「大変だァァァ操舵室で爆発がァ!!」
「操縦士たちも全員負傷!!」
逃げ惑う乗客達。こんな宇宙の中に放り出された船という密室空間じゃ逃げ場も無く、何かに縋ろうと椅子や地べたにしがみつく。そうしてる間にも船は大きな音を轟かせながらどんどん傾いていく。
「もうホント誰でもいいから助けてェェェ!!」
誰かがそう言うが否や結は黒もじゃの髪をひっつかみ操舵室に向かって走って行く。
「イタタタタタ!! 何じゃー!! 誰じゃー!? ワシをどこに連れてくがか?」
「アンタ、確か船大好きだったよな? 操縦くらいできるだろ!!」
「なんじゃ? おんしゃ何でそげなこと知っちょうか? あり?どっかで見た……おおおお!! 結じゃなかか!! おんしゃなぜこんな所におるかァ!? 久しぶりじゃのー!! 全然変わっとらん、胸も全く成長してながふッ!!」
「しばき倒すぞ」
「もうしばいてるき……」
第六十三訓「熱中症には気を付けろよ。塩飴舐めとけ」→←第六十一訓「宇宙へご案内」
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撫子(プロフ) - 美結菜さん» 初めまして美結菜さんお返事と更新が遅くなり申し訳ございません。ありがとうございます!!少しずつの更新ですががんばります!! (2023年5月7日 18時) (レス) @page22 id: ba69f6c565 (このIDを非表示/違反報告)
美結菜 - とても面白いです!続き楽しみにしています! (2023年2月14日 20時) (レス) @page21 id: f842e5f119 (このIDを非表示/違反報告)
撫子(プロフ) - 十六夜さん» 初めまして十六夜さんお返事と更新が遅くなり申し訳ございません。夜ちゃんと寝れてるようなら何よりです。続きを楽しみにしてくださりありがとうございます! (2022年11月23日 16時) (レス) @page20 id: ba69f6c565 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます! (2022年8月4日 21時) (レス) @page20 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
撫子(プロフ) - 遠井茜さん» 初めまして遠井茜さん。ありがとうございます!作品と共にイラストまで褒めて頂けるなんて嬉しいです!更新は遅いですが書き続けていきますのでどうかよろしくお願いします! (2021年8月9日 12時) (レス) id: ba69f6c565 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:撫子 | 作成日時:2020年11月15日 18時