双子じゃない赤の他人だ

7話 ページ8

『ッ…』



声をかけられた





「誰だアイツ？あんな奴いたか？」


「見たことねぇぞ」




一斉に周りから注目を浴びてしまった




居心地が悪い
アイツがいる場所とはだいぶ離れてる
ここは今すぐにでも立ち去らないと



ド「どこ 行くつもりだ？」



『!!』



いつの間にか背後に長身の男が立っていた




ド「マイキーの質問に早く応えろよ」




『…べつに？…
あんなチビが総長なのかよって
驚いただけさ』




ド「あ!?バカにしてんのか？」




『……』




しまった…本心とは違うことを言っちまった




マ「ケンチン そいつ こっちに連れてきて」



ド「わかった」



長身の男は私の首根っこを掴んだ



『ッ…下ろせよ』



ド「おい! 暴れんな!」



普通は暴れるだろ!?
こんなに猫みたいに掴まれてたら




そう考えてるうちにアイツの前まで
連れてこられてしまった




マ「……」



『……』




フードを被ってて目は合わないが
こちらをジーッと見てくる

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