双子じゃない赤の他人だ

28話 ページ31

ﾁｭﾝ ﾁｭﾝ



『おはよう』



母「おはようAちゃん
もう少しで朝ごはんできるからね」



起きるといつも通り母が朝食を作っていた
作っている間に顔と歯を磨く



母「あ そうだ 新聞取ってきてくれない？」


『わかったー』



ガチャ



玄関を出た後、ポストの中を見てみるが
新聞が入っていなかった



マ「はい」


『あ ありがとうマイキー………
ん?…マイキー!?』



なんでマイキーが家の前に



マ「おはよう A」


ド「よ」



『ドラケンまで…』



こんな朝早くからいるんだよ



マ「……」



『な…なに』



マ「顔…」



『は？……あ』


すっかり忘れてた
昨日あんなに顔隠してたのに
見られてしまった


ド「な オマエにそっくりだろ」


マ「ふーん」



ガシッ



マ「痛い痛い引っ張るなよ」


『ごめん 何かバカにされたような気がしたから』


ついマイキーの髪を掴んでしまった


母「あら いらっしゃい 待ってたわよ〜」



『母さん なんでこいつらいるんだよ!!』



ド「玲奈さんがAの顔を見るなら
朝寝ぼけてる時が一番だって
マイキーに教えたらしいぞ」



別に寝ぼけてないし



母「ほら入って二人の分の
朝ごはんもできてるから」



マ「わーい ごはん」


ド「おじゃましまーす」




『…ﾊﾊ』


マイキーに顔を見られないよう
必死になってた私


こんなあっさり顔を見られるなんて


今までの苦労はいったいなんだったんだ

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