◯ ページ9
...
『ウェスカー!』
ウェ「よぉ、怪我ねぇか」
『大丈夫、ありがとう、説明も曖昧だったのに』
中から見ていたけど、あまりにも強かった餡ブレラ。
普段おちゃらけたり、やんちゃな人が多いし
犯罪者と警察の立場からしか見ていなかったからか、
すごくかっこよく見えた。
それと同時に、守られてしまった。
シェリーと一緒に。少し、いやだいぶ悔しい。
ぎゅっと唇を噛み締めて、つい力が入ってしまう。
ポンと頭に手をおかれる。
ウェ「大丈夫、気にすんな。お嬢さんが無事でよかったな?すぐ隠れたのもいい判断だ。」
『…うん』
ウェ「お前はお前でしっかり守れよ。そのかわり、お前のことは俺らが守ってやる」
頭から肩へ手が移動し、顔をあげればサングラス越しに
ウェスカーと目が合う。お見通しだ。
悔し涙が出てしまいそうになっているけど、
その通りだ。シェリーが無事で本当によかった。
ウェ「とりあえず、うちのメンバーには伝えとく。らだおにも了承済みだ。なんかあったら、すぐ呼べ?」
わ「なんかなくても呼んでいいぞ」
『わきをは呼ばない』
わ「なんでだよ!!」
ら「うるさいからだろwww」
がはははと笑うわきを達。どうやら手を貸してくれることになったらしい。味方になるとなれば頼もしすぎる。
嬢「…Aさん」
『あ、怖かったよね。わきをちょっと離れて!』
嬢「…この方々は?」
『この街のギャ…えーっと』
熊「製薬会社に勤めながら、自分の身をしっかり守れるよう訓練してる警察のお友達だよ」
『くまちゃん!』
嬢「くまが、喋った…!」
熊「可愛いお客様には、お近づきの印に、こちらをプレゼント!」
そう言って熊の形をしたクッキーと、熊のぬいぐるみを
どこからともなく出してきたくまちゃん。
それでもシェリーは嬉しそうで、
おじさん達を怖がっていたから、まじでナイスくまちゃん。
嬢「あ、あの赤いスーツのみなさま」
『?』
嬢「助けてくれてありがとうございました!」
ウェ「おう、またな」
わ「ばいばーい!!」
シェリーが震える声でお礼を言えば
満更でもない様子で帰っていく餡ブレラ達。
...
1696人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
せぶみ(プロフ) - pompomさん» コメントありがとうございます!いつか終わりがきます、どうかその時がくるまで楽しんでいただけるよう頑張って書きますね! (5月6日 23時) (レス) id: 5df8dcb2ea (このIDを非表示/違反報告)
せぶみ(プロフ) - tama5さん» 暖かいコメントありがとうございます( ;ᯅ; )今後主人公がどうなっていくのか、どうぞ見守っていただけると嬉しいです! (5月6日 23時) (レス) id: 5df8dcb2ea (このIDを非表示/違反報告)
せぶみ(プロフ) - 桜さん» たくさんコメントありがとうございます!trnさんとの話はいつか書きたい!と思っていたのでちょい出しできてよかったですし、これから更に出てきますよー(`・ω・´)お楽しみに!! (5月6日 23時) (レス) id: 5df8dcb2ea (このIDを非表示/違反報告)
pompom(プロフ) - 更新が本当に楽しみなぐらい引き込まれる作品で何度も読み返してはワクワクドキドキしてます。終わらずずっと続けて欲しいぐらいです。ゆっくり無理せず更新頑張ってください! (5月1日 0時) (レス) @page37 id: 89147db5d4 (このIDを非表示/違反報告)
tama5(プロフ) - 占ツクでこんなにも涙した小説は貴女が初めてです、、素敵な作品に出会わせてくれてありがとう。どうか無理はせず自分のペースで綴ってください。次の更新を心よりお待ちしてます。 (4月27日 21時) (レス) id: fbbcfa8be4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:せぶみ | 作成日時:2024年3月22日 10時