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...


どのくらい眠っただろうか。
スマホがなって目が覚めたら
外は真っ暗だった。
着信だったため、起き上がって折り返す。
ドリさんからの会議報告と
容疑者への対応と、少しのおまけ話。



成「うわ、それ俺も参加したかった」

ミ「そう言うと思ったよ」

成「らだおもいたの?」

ミ「うん、1番すごかった」

成「はははw見たかったなぁwww」

ミ「今度感想聞くといいよ、案外イキイキやってたから」

成「了解っす」



電話をきり重たい体を動かす。
ゆっくり、だけど心は落ちつかず、
前のめりに、少しの不安を交えて。



成「あれ、さぶろぉ?」

さ「カニさん」


着いた場所にはさぶ郎がいて
大きなガラス窓からじっとAちゃんを見つめていた。
紙袋から覗くさぶ郎の目にはじわっと涙が溜まっている。



さ「カニさんは、だいじょうぶ?」

成「ん、少し寝たからな、大丈夫よ」

さ「Aちゃん、おきる?」

成「絶対起きる」

さ「さぶ郎、Aちゃんが起きるまで、Aちゃんの分もがんばる」

成「そうだな、俺もがんばる」

さ「うんっ」


ぽんぽんとさぶ郎の背中をたたく。
話しながらも、2人とも視線はAちゃんへ。
ピッピッと機械の音がする。
マスクが少し曇ったりする。
ちゃんと息してるのが分かる。



成「起きたら一緒に、うまいもん食いに行こうな」

さ「うんっ、さぶろぉ、お店選ぶ」

成「たくさん食って回復してもらおうな」

さ「うんっ、ぜぇったい、やくそく」

成「それから、今度は絶対、守る」

さ「…じゃぁそのカニさんをさぶろぉが守るね」

成「頼もしいなぁwww」

さ「えへ、へへへ」



廊下の奥の方からガヤガヤと声がする。
きっと他の署員も気になって来たのだろう。
さぶ郎は仕事に戻ると走り去ったし、
さて俺は、もう少しここで、ゆっくりしてようかな。
近くのベンチに腰をかけて、Aちゃんの見える位置に。



早く君の声が聴きたいよ。



...

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せぶみ(プロフ) - pompomさん» コメントありがとうございます!いつか終わりがきます、どうかその時がくるまで楽しんでいただけるよう頑張って書きますね! (5月6日 23時) (レス) id: 5df8dcb2ea (このIDを非表示/違反報告)
せぶみ(プロフ) - tama5さん» 暖かいコメントありがとうございます( ;ᯅ; )今後主人公がどうなっていくのか、どうぞ見守っていただけると嬉しいです! (5月6日 23時) (レス) id: 5df8dcb2ea (このIDを非表示/違反報告)
せぶみ(プロフ) - 桜さん» たくさんコメントありがとうございます!trnさんとの話はいつか書きたい!と思っていたのでちょい出しできてよかったですし、これから更に出てきますよー(`・ω・´)お楽しみに!! (5月6日 23時) (レス) id: 5df8dcb2ea (このIDを非表示/違反報告)
pompom(プロフ) - 更新が本当に楽しみなぐらい引き込まれる作品で何度も読み返してはワクワクドキドキしてます。終わらずずっと続けて欲しいぐらいです。ゆっくり無理せず更新頑張ってください! (5月1日 0時) (レス) @page37 id: 89147db5d4 (このIDを非表示/違反報告)
tama5(プロフ) - 占ツクでこんなにも涙した小説は貴女が初めてです、、素敵な作品に出会わせてくれてありがとう。どうか無理はせず自分のペースで綴ってください。次の更新を心よりお待ちしてます。 (4月27日 21時) (レス) id: fbbcfa8be4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:せぶみ | 作成日時:2024年3月22日 10時

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