◯白昼夢のような ページ20
...
目を覚ましたら、薄暗い建物の中だった。
窓から差し込む光に気付き、だんだんと視界が良くなる。
自分の体は、ところどころが痛む。
手は施錠されていて、椅子に座らされている。
ハ!として周りを確認すれば、横に同じように
椅子にすわるシェリーがいた。
『しぇ、シェリー!!起きて、シェリー!!』
嬢「…んん、ここは、…あ、あなた!大丈夫?!」
「よぉ、お目覚めか?」
声のする方へ向けば、黒ずくめの男が5人ほど
真ん中の男が喋っているのか、
キッ!と睨めば、立ち上がって笑いながら近付いてきた。
「そんな状態で何ができんだよ、ばーかwww」
嬢「…あなた達は一体なんの目的よ!」
「俺たちは、メビウス、元警察のギャングだ」
『警察…?!』
「あぁ、しかもお前のとーちゃんに無理やりクビにされたな!!!」
嬢「何か事情があったんじゃないの!?私は何も知らないわ!」
「お前が知らなくても、お前のとーちゃんは、お前が1番大事だろ?だからお前がどーにかなったら、なぁ?!」
『…違法賭博だろ、お前たちが関与したのは、だからクビになったんじゃないのか!?』
「おうおうおう、流石だねー、どこかで情報手に入れてたか?でも流石にこれは知らねーだろ、その賭博をもちかけてきたのは
こいつのとーちゃんだ!!!」
男はシェリーの髪の毛を鷲掴みにしグ!とひっぱる。
『離せ!!ぐっ、かは、』
男にむかって叫べば、他のメンバーが殴ってくる。
口の中が血の味でいっぱいだ。
でも殴られた拍子に壊れていたはずの無線が少し反応した。
何か手掛かりがないかと、時間かせぎはできないかと
頭をフル回転させる。
「悪いよなぁー、ほんと、自分も関わってたってバレるのが怖くて俺たちだけ悪者にすんだから!なぁ?!」
『…っ、確かに、悪いことだけど、その子は関係ないだろ!』
「あぁ?俺たちはそのおかげで家族まで失ったり、苦しい思いしてんだぞ!!!!同じ目合わせなきゃ、意味ねぇだろ!」
『離せ!私がかわりになる!その子を離せ!』
「はぁ?」
...
1696人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
せぶみ(プロフ) - pompomさん» コメントありがとうございます!いつか終わりがきます、どうかその時がくるまで楽しんでいただけるよう頑張って書きますね! (5月6日 23時) (レス) id: 5df8dcb2ea (このIDを非表示/違反報告)
せぶみ(プロフ) - tama5さん» 暖かいコメントありがとうございます( ;ᯅ; )今後主人公がどうなっていくのか、どうぞ見守っていただけると嬉しいです! (5月6日 23時) (レス) id: 5df8dcb2ea (このIDを非表示/違反報告)
せぶみ(プロフ) - 桜さん» たくさんコメントありがとうございます!trnさんとの話はいつか書きたい!と思っていたのでちょい出しできてよかったですし、これから更に出てきますよー(`・ω・´)お楽しみに!! (5月6日 23時) (レス) id: 5df8dcb2ea (このIDを非表示/違反報告)
pompom(プロフ) - 更新が本当に楽しみなぐらい引き込まれる作品で何度も読み返してはワクワクドキドキしてます。終わらずずっと続けて欲しいぐらいです。ゆっくり無理せず更新頑張ってください! (5月1日 0時) (レス) @page37 id: 89147db5d4 (このIDを非表示/違反報告)
tama5(プロフ) - 占ツクでこんなにも涙した小説は貴女が初めてです、、素敵な作品に出会わせてくれてありがとう。どうか無理はせず自分のペースで綴ってください。次の更新を心よりお待ちしてます。 (4月27日 21時) (レス) id: fbbcfa8be4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:せぶみ | 作成日時:2024年3月22日 10時