【続々】名前を呼んで笑ってよ【stgr】

◯青と空 ページ11

...


結局、街探索は一旦中止。
入国管理は徹底していたはずなのに、
どこから湧いてきたのか。
今一度警備の配置の見直しなど、会議を開いた。
その間、また女の子3人組とシェリーは
ご飯パーティをすることに。
ありがたいことに餡ブレラの数人が、
ホテルの護衛にあたってくれるというので
私も少し会議に参加した。



ら「…じゃあ見直した配置について、引き続き警戒していこう」

「「「「「了解」」」」」

皇「ちょい休もう、一瞬でもいいから、みんな順番に」

ミ「らだおくんたち先に休んどいで」

成「俺ヘリ大臣やっとくから、ゆっくりしとき」

ら「おう、ありがとね」



ずっと空を飛びっぱなしだったらだおさん。
自販機でコーヒーを買って渡そうと跡を追った。
屋上のはじっこの屋根の上、風通しも見渡しもいい所で、
らだおさんは寝っ転がっていた。



『お隣失礼しますっと』

ら「どぉぞぉ」



いつもの間延びした返事に少し安心する。
らだおさんの横に一緒に寝転んだ。



ら「…大丈夫？しんどくない？」

『大丈夫です！らだおさんこそ、疲れてないですか？」

ら「俺は疲れてるよ」

『ですよね、コーヒー置いときますね』

ら「ん、ありがとぉ」



ぐっと背伸びして、雲ひとつない空を見上げる。
私もちょっと、休憩だ。
目を瞑って、鼻歌を歌う。
らだおさんいるし、そうだなぁ…。



ら「…いいねぇ、懐かしい気がする」

『ふへへへへ、そうでしょう？』


スピッツの春の歌だった。


...

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