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A 視点
A
「 …、あぁ…、 」
頭がぼーっとする。
耳鳴りが酷い。
周りがしっかりと見えない。
今はただそれしか考えられなかった。
その時、周りを仕切られたカーテンがシャッ、と
開く音と共に見覚えある人が顔を出す。
A
「 …めぐみ、…、 」
伏黒
「 な、…!先輩っ…! 」
恵は分かりやすく驚いて、俺の近くにしゃがむ。
伏黒
「 大丈夫、、じゃないと思いますけど、
ここどこか分かりますか? 」
A
「 …どこ、…こうせん…、? 」
伏黒
「 そうです、高専の医務室です、
先輩が自力で帰って来てから一週間とちょっと経ちました。 」
A
「 いっ、しゅうかん…?…、一週間… 」
伏黒
「 …良かった、もう目が覚めないかと思いました…。 」
A
「 ごめん…、、おれ…なんでここに… 」
伏黒
「 …え、 」
A
「 なにしてた、っけ… 、 」
伏黒 視点
家入
「 …
伏黒
「 かいりせい…けんぼう? 」
家入
「 詳しくは分からないが、一部だけ記憶がないことを
指すんだ、今みたいな西園寺の状態だな。 」
家入
「 高専のことも私や伏黒のことも忘れてないだろ? 」
伏黒
「 確かに…、 」
家入
「 悪いが伏黒、五条呼んできてくれないか? 」
伏黒
「 分かりました。 」
家入さんに頼まれた通りに五条先生を探しに行く。
伏黒
( 昼休みだし…教員室か?、、 )
教員室を覗くが五条先生らしき人は見当たらなかった。
伏黒
( どこにいるんだ…五条先生、 )
「 …!、あ、伊地知さん… 」
校内を歩いている補助監督の伊地知さんを見かけて声をかけた。
伊地知
「 おや伏黒くん、どうしたんですか? 」
伏黒
「 すいません急に…五条先生見てませんか? 」
伊地知
「 あぁ…五条さんは先ほど教室行ってくると仰ってましたよ。 」
伏黒
( 教室! )
「 ありがとうございます! 」
伊地知
「 いえ、お気をつけて。 」
伏黒
「 五条先生! 」
教室に戻ると伊地知さんの言った通り五条先生は
虎杖と釘崎と共に雑談をしていた。
虎杖
「 お、伏黒じゃーん!どしたのそんな慌てて、 」
伏黒
「 …、五条先生、西園寺先輩が目を覚ましました、 」
五条、虎杖、釘崎
「 !! 」
伏黒
「 …ですが、一部記憶がないです。 」
五条
「 は…? 」
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作者名:珀 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/
作成日時:2024年1月24日 20時