拝啓 最強候補の生徒へ ページ41
拝啓 最強候補の生徒へ
五条 視点
虎杖
「 どお先生、先輩起きた? 」
五条
「 んーん、…Aは寝坊助だなぁ、 」
西園寺邸 呪力暴発事件
上層部ではこう言われてるらしい。
年単位で貯まった呪力の暴発、
特級であるAのリミッター解除、
術師本人を贄にする領域展開、
困ったことにAが起きない限り分からないことだらけだ。
当の本人はあの日から約一週間眠り続けている訳で…、
医務室に幾つか設置してある内のベッド一つは
A専用と化している。
硝子も出来る限りは尽くしたらしい。
医者である硝子も自分を贄にする術式使用者の治癒は
難しいと言う。
前例がないから当たり前だけど。
また、特級のAが動けなくなってから
任務が僕にも回り始めた。
準二級、二級、準一級程度の任務も
一年、二年に振り分けられることだって増えてきた。
がそんな時、
Aの意識が戻ってきたという硝子からの連絡、
五条
「 Aは?! 」
家入
「 五条、五月蝿い、…
今さっき目を開けてぼんやりとしながらまた眠った。 」
五条
「 完璧に起きれるまで近づいて来たってこと? 」
家入
「 ここから容態が急変しない限りだけどな。 」
五条
「 …、 」
家入
「 どうした五条、 」
五条
「 いや、…Aの呪力、回復してないんだけど…、 」
家入
「 は、…?その眼で確認した結果なのか? 」
五条
「 うん、運び込まれた時は呪力カラカラも納得だったけど
流石に一週間経ってもこの状況はおかしい… 」
家入
「 これも自分を贄にした代償なのか? 」
五条
「 僕が知ったこっちゃないよ、
全てはAが知ってるはずなんだし… 」
五条
「 だけど…この呪力量は非術師と同じくらいしかない。 」
家入
「 … 」
家入
「 もし、西園寺が起きた後でも術式が使えない程
呪力がなくなっていた場合、五条はどうする? 」
五条
「 … 」
五条
「 どうだろうね… 」
家入
「 …
非術師はどうとか言うのか? 」
五条
「 …それは流石にない、
でも気を遣ってか知らないけど接する態度は変わるかな、 」
五条
「 そうならないのが一番だけど… 」
五条
「 悠仁みたいに器が現れた今、
昔がこうだったから、とかいう言い訳は通用しない。 」
家入
「 そうだな… 」
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作者名:珀 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/
作成日時:2024年1月24日 20時