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 伏黒 視点


伏黒
「 …失礼します。 」


 先輩が高専に運び込まれて早くも一日が経過した。


 家入さんは出来る限りの治療を終えたらしい。


家入
「 あとは、西園寺の " 心 " 次第だな。 」


家入
「 反転術式であらかたの傷は塞ぎ、
 足りなかった血液は輸血で補った。 」


家入
「 本人が起きたくないと思えばずっと昏睡状態だ。
 呪力が底をついてたって話だし、一日は眠ってるかもな。 」


伏黒
「 人体って難しいですね…。 」


家入
「 あぁ、まったくだ。 」


 その時、医務室のドアが開いた。


五条
「 やっほー、Aどお?硝子、 」


 「 あ、恵もいるじゃーん、 」 と部屋に入ってくる
 長身目隠し担任、五条先生、


家入
「 五条、ノックをしろ、
 まだ寝てる、暫くはそうだろう。 」


五条
「 そ、 」


伏黒
「 五条先生、一体先輩に何があったんですか? 」


五条
「 んー…これはあくまでも僕の憶測ね。 」


五条
「 西園寺邸にら長年溜まっていた負のエネルギーが
 なんらかの影響であのタイミングで放出された感じ、 」


五条
「 Aが " 帳 " 降ろしてくれたから
 非術師には見えることはなかったけど、 」


五条
「 西園寺グループはほぼ壊滅的だねぇ、
 社長は消えたし、西園寺邸はボロボロ、 」


伏黒
「 " 帳 " が降りていようとも、
 結果社会的に見て被害はありますね。 」


五条
「 そーゆこと、 」


五条
「 恵も悠仁と野薔薇と任務入ってるでしょ?
 何かあれば連絡するから行っといで! 」


 と背中を押されて医務室を後にした。


伏黒
( 先輩のように、強くなるんだ… )



















 五条 視点


家入
「 おい五条、 」


五条
「 !ん、何硝子? 」


家入
「 伏黒には黙っていたが、彼…西園寺の容態だが、 」


五条
「 うん、 」


家入
「 領域展開のせいで内臓がぐちゃぐちゃだった。 」


家入
「 分かっていただろ、
 西園寺の領域は " 普通の術師と違う " 」


五条
「 聞いたことないよ、
 " 呪力の代わりに自分の命を贄 " に発動するなんて。 」


家入
「 一般家系なのだろう?西園寺は、 」


五条
「 うん、禪院家や五条家とは違う、
 Aだけが術師の一般、ただ違う意味で面倒な、 」


五条
「 Aの術式も領域も、
 僕とは違う意味で強いんだよねー… 」


五条
( 極限の状態でリミッター解除ね…、、
 ほんと、生きるか死ぬかの狭間だったんだから、 )

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/  
作成日時:2024年1月24日 20時

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