拝啓 謎の多い先輩へ ページ37
拝啓 謎の多い先輩へ
伏黒 視点
虎杖
「 やー、勝ったな！ 」
釘崎
「 楽勝だったわ！ 」
「 最後の、ナイスホームランだったぞ、悠仁！ 」
狗巻
「 しゃけしゃけ！ 」
パンダ
「 真希のも惜しかったけどなぁ、 」
「 あんなのあるなんて知らねぇよ、 」
伏黒
「 野球に術式使用あるんですね。 」
五条
「 皆ー！お疲れサマンサー！ 」
ユニフォームから制服に着替え終わり、
京都校とも別れた後のこと。
五条
「 大白熱だったねー、これぞ青春！って感じ！ 」
虎杖
「 そっすね！…西園寺先輩いてくれれば良かったけどなー！ 」
伏黒
「 そうだな、…五条先生、西園寺先輩は今どこに？ 」
五条
「 んー、実家かな、
真希みたいにめんどくさいんだよね、Aの家、 」
虎杖
「 え、そうなん！？初耳…伏黒たちは知ってたの？ 」
伏黒
「 いや、まったく。 」
パンダ
「 同じく、 」
五条
「 まぁ、帰ってくるよ、
僕と約束したんだから！ 」
釘崎
「 その自信はどっからやってくるのよ… 」
狗巻
「 昆布… 」
その時、ここにいる全員とは別の呪力を感じた。
五条
「 ！！ 」
ドサッ、と音がして目の前に何かが降ってくる。
伏黒
「 …え、 」
虎杖
「 さ、西園寺先輩…？ 」
そう、目の前に降ってきたのは
数時間前、悲しそうに高専を出て行った西園寺先輩だった。
五条
「 酷いな…、呪力もない、
よく術式展開してここまで戻って来たな… 」
五条先生が倒れた西園寺先輩の元に膝をつき、
目隠しを外して見る。
目の前で倒れている西園寺先輩は血塗れの姿、
息も浅く、間が長い。
五条
「 …野薔薇、真希、今すぐ硝子のところ行って状況伝えて。 」
五条
「 悠仁と恵は担架、
棘とパンダは僕の代わりに硝子とかのサポート、 」
伏黒
「 …、五条先生は？ 」
五条
「 僕はAの実家に行ってくる、
この怪我、呪霊の影響だ。 」
虎杖、伏黒、狗巻、パンダ
「 ！！！ 」
五条
「 ほら、急いで！
A死んでも良いの？ 」
五条
「 A、生かせるよ！ 」
虎杖
「 応！ 」
伏黒
「 分かりました、 」
パンダ
「 任せな！ 」
狗巻
「 しゃけ！ 」
伏黒
( …特級の先輩がこんな酷い状態に…
相手はどんな奴だったんだ…、 )
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作者名：珀 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/
作成日時：2024年1月24日 20時
