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A 視点
A
「 " 術式付与
A
( " 朱雀蒼天斬 " 普通の刀とは違い軽く、
音速を超える攻撃が可能、 )
攻撃重視の白虎大霊槍かスピード重視の朱雀蒼天斬、
A
( 今はなんとしても早く決着をつけないと、
今後の術師活動に影響を及ぼすかもしれない。 )
後ろにくっついていた呪霊を引き剥がす為に
斬撃を入れる。
呪霊
『 ひ、ぃ、イタい…よォ、 』
A
( ?…やけに脆いな、 )
そう思った瞬間、
切ったところからぶくぶくと音を出して分裂し始めた。
刀で二等分、そこの切れたところから分裂、
A
( よ、四体…、 )
A
( 切れば切るほど分裂するのか…、 )
A
( こんな呪霊…見たことない… )
膨大な負のエネルギーをもち、分裂する呪霊と
そこらへんの蝿頭、
A
( 手負いの自分はきついなぁ… )
A
( しかも分裂しても
各々別の攻撃してくるから厄介だな、 )
刀を持ち直して周りを飛ぶ蝿頭だけに狙いを定めて
刃を振るう。
A
( 蝿頭は再生や分裂はしない、良し… )
呪霊
『 アカ、まっか、ちぃ、スキぃ、うー、きレィ… 』
A
「 は、っ…!? 」
A
「 !っ… 」
分裂した呪霊の一体が刺さっていた包丁を抜き取った。
A
( 反転術式っ…! )
急いで呪力の使い方を切り替えたが、
二度目に刺された呪霊の傷が癒えただけだった。
ボタボタと赤い血液が自分の足元に溜まっていく。
A
「 ん゛、ぐ…げほっ… 」
A
「 め、んどくさい…、なぁ… 」
A
( くそ、っ…特級だぞ…、
これ以上情けないところつくるんじゃねえって… )
半ば貧血で頭が回らない状態で蝿頭を切っていく。
白い床タイルが赤色になっている。
目の前がぐわんぐわんと揺れて、膝をつく。
A
「 っ…ひゅ、っ…、 」
___ あぁ、これやばいな。
そう思った時には呪霊に吹っ飛ばされていて、
壁とお友達になっていた。
A
「 がっ…は、… 」
高価な絵画と共に床に倒れる。
呪力が乱れて蒼天斬も刀に戻る。
A
( あ゛ー…やべ…、 )
腹からは出血が止まらない、
頭もさっきぶつけて暖かい何かが流れ出ている。
A
「 …ははっ…めんどくせぇ…、…動けよ、俺の身体、っ… 」
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作者名:珀 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/
作成日時:2024年1月24日 20時