＿ ページ34
A 視点
黒服
「 な、にあれっ… 」
A
( 養子と言ったな…では俺と同い年くらいなのか…
身長高くて気づかなかった… )
A
「 …俺を刺したことは黙っておくから、
今すぐこの屋敷の人間全て避難させろ。 」
黒服
「 ひ、はっ、はい…！ 」
A
( 刀なくても四神は呼び出せる…
けど、刀に術式を付与することができない… )
A
「 " 闇より出でて闇より黒く その穢れを禊ぎ祓え " 」
A
( 電波は遮断されるけど、視覚的には見えなくなる。 )
A
( また " 窓 " が気づいてくれる可能性もある。 )
A
( 四神で相手をしながら刀を探す、これが一番良い、 )
A
「 っ、っ…、、 」
しかし、戦う前から自分は傷を負っている。
A
( あの膨大な負のエネルギー…父さん、… )
負のエネルギーが屋敷全体と父親から合わさっている。
呪霊
『 ど、ｺﾞ、いぐの゛？ 』
A
( くそ、包丁邪魔すぎる…、
身体が裂ける心配とかしたくないのによ、っ… )
呪霊
『 お、イｼｨ、ね… 』
呪霊はそう言いながら父さんを取り込んでいく。
A
( 特級呪霊になりかねない、
っていうか俺最近特級としか戦ってなくない？ )
A
「 " 四神操術 西南 白虎 朱雀 " 」
呪力を精密にコントロールして、
白虎と朱雀は屋内でも戦える大きさに調節、
A
「 時間稼げよ！ 」
そう命令して、入り口の方へ向かう。
A
( あの黒服、どこに刀置いた、っ… )
ずきずき痛む腹を押さえながら走って引き返す。
その途中途中にも呪霊がいたが、今はフル無視、
A
( くそ、っ…俺も五条先生みたいに無限使えたら… )
呪具なし四神なしでも戦えたのに、
A
( ！あった…！ )
刀は入り口付近の壁に立てかけてあった。
急いで手を伸ばした瞬間、
さっき刺されたところとは違うところに熱を帯びた。
A
「 げほ、っ…ごぽ、… 」
呪霊
『 ぁ、あｱｿび、ましョ… 』
＿＿ 刺された。
父さんを取り込み終えた呪霊が動き出した。
A
( " 白虎 " と " 朱雀 " は…！？ )
A
( くそ、っ…呪力を制限したのが裏目に出たか… )
A
( …なんで俺はこんなにも戦いを躊躇してんだ、… )
A
( 刺されたから？…いや、 )
＿＿＿ 自分が育った家だから？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 184人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：珀 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/
作成日時：2024年1月24日 20時
