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A 視点
A
「 なんでここにいるんですか… 」
目の前には目隠し、長身、全身真っ黒、
五条
「 や、来ちゃった。 」
A
「 『 来ちゃった 』 じゃねーよ…、、うぅ゛ん…、
三十路手前の人が言う台詞ではないですよ。 」
五条
「 酷いわ、Aちゃん、 」
A
「 …気持ち悪 ( 小声 ) 」
五条
「 んもぉ、そんな子に育てた覚えはないわよ！ 」
A
「 鳥肌止まらないんでその口調やめてください。 」
うちの担任、よく大人として生きてるな。
五条
「 この数ｹ月の間に二、三、四級多数、
一級が八体、特級が三体…ね、、 」
A
「 特級…多すぎません？ 」
五条
「 そうだねー、特級は特別だから特級なのに、 」
A
「 …俺いつ帰れますか、 」
五条
「 ん？…僕もAの任務が多いと思ったから
そろそろ帰れるように手配はしてるよ。 」
A
「 …してるよ…ってことは、まだ… 」
五条
「 おじいちゃんたちがめんどくさくてねー、
早くて七月、遅くて八月までには連絡するよ。 」
五条
「 交流会出たいのは分かるから、
もうちょっと頑張って。 」
A
「 …任務はあっていいので、
連勤はやめてください。 」
五条
「 あー、取り敢えず明日一日は休みね。
…僕が代わりにやるから。 」
A
「 助かります、五条先生、 」
五条
「 まっかせなさーい！ 」
A
( …てか、五条先生の任務も俺が代わりにやってるから
これが普通なんだけど… )
A
( 休みをもらえたからって言っても、
逆にやること考えるのむずいよな…。 )
A
( 俺ショートスリーパーだし、一日中寝なくても平気… )
A
( せっかくだし明日は買い物でもしよ、 )
そうと決まれば行動は早い俺、
東京から持ってきているキャリーケースから
私服一式を出してシワを伸ばす。
A
( …それなりの金は払ってもらってるから良い方なのか… )
通帳を手に溜め息をつく。
A
( 服…、あぁ、たまには良いもの食べても良いな… )
A
( 腐ったみかんのバーゲンセールね、 )
A
( うまいこと言うじゃん、五条先生、 )
A
「 …おやすみ、 」
一人きりのホテルの一室、
返しはない、
冷たい布団に潜り目を閉じた。
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作者名：珀 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/
作成日時：2024年1月24日 20時
